ウィーン・ピアノ・トリオのシューベルトの名盤が全集でリリース!世界有数の室内楽アンサンブルとして長い歴史を誇るウィーン・ピアノ・トリオは、1988年にピアニストのシュテファン・メンドルによって結成されました。2015年からはカリフォルニア出身のヴァイオリニスト、デイヴィッド・マッキャロル、さらに2018年にはチェロのクレメンス・ハーゲンが加入しています。 本盤は、ウィーン・ピアノ・トリオの「MDG」デビューとなった2003年に発売されたシューベルトの2枚のアルバムをセット化してリリースするもの。発売当初から評価の高かった彼らの演奏が全集として聴けるのは嬉しいかぎりです。 シューベルトのピアノ三重奏曲第1、2番はともに40分を超える長大な演奏時間を要する最晩年(1827年頃)の作品。第1番は快活な第1楽章、チェロのロマンティックな旋律が印象的な第2楽章、そして舞曲的な第3楽章、第4楽章はロンド・ソナタ形式でシューベルトならではの大きなスケールを感じさせる内容です。第2番は、主題のユニゾンで開始される第1楽章は古典的なソナタ形式のスタイルを踏襲しながらも、和声や複雑な展開に新さと個性が感じられます。そして第3楽章はウィーン風のワルツで書かれた美しい旋律が印象的。 そして同じく晩年に書かれたものの、10分に満たない小品『ノットゥルノ』。これはおそらくは同時期に作曲された第1番の一部として書かれたものではないかと言われていますが、現在は単独で演奏されること多いです。最後に『ソナタ楽章』だけの初期作品。これはシューベルトがサリエリに師事していた頃の作品と言われています。(輸入元情報)【収録情報】Disc1シューベルト:● ピアノ三重奏曲第2番 変ホ長調 D.929(50:08)Disc2● ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調 D.898(41:16)● ノットゥルノ 変ホ長調 D.897(8:40)● ピアノ三重奏曲変ロ長調 D.28『ソナタ楽章』(10:24) ウィーン・ピアノ・トリオ ヴォルフガング・レディク(ヴァイオリン) マティアス・グレドラー(チェロ) シュテファン・メンドル(ピアノ) 録音時期:2002年8月、9月 録音場所:Furstliche Reitbahn Bad Arolsen 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV