信念をもって暗がりをゆくピアノ・トリオソ連時代のしがらみのなかで苦難の音楽人生をあゆんだ2人の作曲家のピアノ三重奏曲を収録。これらはレクィエムとして作曲されたという共通点があります。 ショスタコーヴィチは親友のイワン・ソレルチンスキー追悼のために、一方、アルノ・ババジャニアン[1921-1983]は自身への鎮魂歌として、この三重奏を書きました。両曲とも暗い響きを持ちながらも、「死」という避けられない問題を克服する「生命の強さ」を音楽によって見出すという姿勢が感じられます。切々とした歌が息長く展開される緩徐楽章はことのほか感動的。 「アレス・トリオ」は、デュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学で出会った3人によって2019年に結成された三重奏団です。(輸入元情報)【収録情報】● ババジャニアン:ピアノ三重奏曲嬰へ短調● ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 アレス三重奏団 カルロッタ・マルクオーリ(ヴァイオリン) マティアス・バルザット(チェロ) アンドレア・ダマート(ピアノ) 録音時期:2022年3月31日、4月3日 録音場所:ヴッパータール、インマヌエル教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV