ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第5番、第7番、ピアノ五重奏曲アルテミス四重奏団、エリーザベト・レオンスカヤベルリンを拠点に活動するアルテミス四重奏団は、リューベック音楽大学で1989年に結成され、もはや世界で活躍するトップ・カルテットのひとつ。ワルター・レヴィン、アルフレート・ブレンデルらに師事、アルバン・ベルク四重奏団、ジュリアード四重奏団、エマーソン四重奏団にも強い影響を受けています。1996年にドイツ公共放送のコンペティションで優勝した半年後、プレミオ・パオロ・ボルチアーニ弦楽四重奏国際コンクールでも一位となり、彼らの名を音楽ファンに知らしめました。その後ベルリン科学アカデミーの招きで様々な分野の学問を総合的に学び、多角的な視野を養い、それは彼らの理想とする音楽の追求のためであり、様々な学者たちとの交流は彼らの演奏にも多くの刺激を与えました。 多様な共演者と様々なレコーディングを行ってきました。またヴァージン、エラートなどから多くの録音をリリースしており、多くのアルバムはドイツ音楽批評家賞やグラモフォン・アワード、エコークラシックなどを受賞。『ベートーヴェン:弦楽四重奏全集』は、2011年にフランスで権威ある賞「グランプリ・ド・チャールス・クロス」を受賞。純クラシックのジャンルだけでなく、コンテンポラリーな作品への積極的な取り組みも彼らの特徴で、マウリツィオ・ソテロ、イェルク・ヴィトマン、トーマス・ラルヒャーなどの作曲家がアルテミス四重奏団に楽曲を提供しています。2015年7月に旧メンバーのフリーデマン・ヴァイグレが亡くなり、その悲しみをのりこえ、2016年の初めに、第2ヴァイオリンにアンシア・クレストンを迎え、グレゴール・ジーグルがヴィオラの担当となり新たなスタートを切りました。このアルバムはこの新メンバーでの初録音となります。 このアルバムでは、アルテミス四重奏団と長く交友のあるピアニスト、エリーザベト・レオンスカヤがピアノ五重奏曲で参加しています。「レオンスカヤとの交流と演奏によって、ショスタコーヴィチの詩的で穏やかな面を発見しました。ショスタコーヴィチのこれらの音楽は、嫌悪された政権に対する反乱、腐肉、絶望と悲しみとも言われています。しかしその中には、静かで穏やかな瞬間、リズミカルにダイナミックな気質と優しい親密さが含まれています。それらは包括的な緊張感となって音に表されているのです」と、メンバーのグレゴール・ジーグルは語っています。(輸入元情報)【収録情報】ショスタコーヴィチ:1. 弦楽四重奏曲第5番変ロ長調 Op.922. ピアノ五重奏曲ト短調 Op.573. 弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108 アルテミス四重奏団 ヴィネタ・サレイカ(ヴァイオリン) アンシア・クレストン(ヴァイオリン) グレゴール・ジーグル(ヴィオラ) エッカート・ルンゲ(チェロ) エリーザベト・レオンスカヤ(ピアノ:2) 録音時期:2018年4月27,28日&5月20,21日(1,3)、6月18,19日(2) 録音場所:ベルリン、ダス・ベルリナー・スタジオ(1,3) ブレーメン、ブレーメン放送スタジオ(2) 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV