アレクサンダー・グリヒトリーク/J.S.バッハ:祝賀のためのカンタータ1980年生まれのドイツのチェンバロ奏者・指揮者・音楽学者のアレクサンダー・グリヒトリーク。バッハのワイマール時代から選ばれたさまざまな作品を再構成し、バッハの失われた作品の復元や、マルコ受難曲などの歴史的な再演などを行い、バッハ学者をはじめ専門家や評論家から絶賛されています。当アルバムはグリヒトリークによるドイツ・ハルモニア・ムンディへの復元アルバムの3作目となります。 『敵どもよ、騒ぎ立て!』は、1734年にザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世の誕生日を祝う作品として作曲(台本は残存、音楽は消失)されたもので、世俗カンタータ『破れ、砕け、壊て(鎮まれるアイオロス)』の15曲中から、レチタティーヴォを含めた12曲が転用されたことが判明しています。グリヒトリークのバッハ音楽研究、鍵盤楽器奏法、音楽構成など鑑みて、新たに復元校訂しての世界初録音となります。 復活祭オラトリオは、1725年4月1日復活の主日にライプツィヒで初演された名カンタータのひとつですが、このオラトリオは1725年2月23日ザクセン=ヴァイセンフェルス公クリスティアンの誕生日に初演された世俗カンタータ「逃れよ、消えよ、退き失せよ、もろもろの憂いよ」(羊飼カンタータ、音楽は消失、台本は残存)として作曲されたものから転用されたものでした。これまでにリリングなどによる復元、録音がありましたが、今回はグリヒトリークによる元楽曲の解析によって、テンポ、音型、レチタティーヴォの変更が行われての録音となっています。(輸入元情報)【収録情報】J.S.バッハ/グリヒトリーク復元校訂:● カンタータ『敵どもよ、騒ぎ立て!』 BWV.205a● カンタータ『逃れよ、消えよ、退き失せよ、もろもろの憂いよ』(羊飼いカンタータ) BWV.249a ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ) エルヴィラ・ビル(メゾ・ソプラノ) ダニエル・ヨハンセン(テノール) ステファン・マクラウド(バス) ドイツ・ホーフムジーク アレクサンダー・グリヒトリーク(指揮) 録音時期:2018年9月10-14日 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV