大作曲家になり損ねたジェネラーリの本格的オペラ全曲録音が登場『ブルグントのアデライデ』、世界初録音!ピエトロ・ジェネラーリは、19世紀初頭に活躍したイタリア・オペラの作曲家。才能豊かな作曲家で、順調にオペラ作曲家としての名声を築き上げて行ったものの、40代に入ってこれから円熟期という時になってロッシーニが急速に台頭、ジェネラーリはその影に隠れてしまいました。それでも1830年頃まで、多数のオペラを作曲。晩年はピエモンテの都市ノヴァーラの教会の楽長に就任、この地で亡くなっています。 『ブルグントのアデライデ』は、1819年4月にロヴィゴのソチャーレ劇場のこけら落としのための作品として初演。ここに収録されているのは、その193年後にソチャーレ劇場で演奏会形式で上演された際のライヴ録音です。ロッシーニも同名のオペラを書いており、どちらも10世紀半ばにオットー大帝が敵に捕らえられたイタリア王未亡人のアデライデを救出した史実に基づいているものの、台本は異なるものです。既にロッシーニ全盛の時期なので音楽にロッシーニからの影響が多く認められますが、もう少し穏やかでしっとりした美しさが感じられます。 タイトルロールのアンナ・カルボネーラは、2011年にスポレートの第65回ヨーロッパ共同体コンクールで第2位を獲得したイタリアのソプラノ。まだ30歳くらいと若いながらも実力の高さがこの録音からしっかり聴いて取れます。またベレンガーリオのペシーナ出身のイタリアのバリトン、ダニエレ・アントナンジェリと、アダルベルトのポーランドのメッゾソプラノ、カタジナ・オトチクも同じく2011年のヨーロッパ共同体コンクールで第4位、第5位を獲得した若い歌手。オットーネのジャンルカ・ボッキーノはベネヴェント出身のイタリアのテノール。トリエステのヴェルディ歌劇場を中心に活躍しています。楽譜を校訂したフランコ・ピーヴァが指揮を務めて、ジェネラーリの珍しいオペラを蘇らせています。(キングインターナショナル)【収録情報】・ジェネラーリ:歌劇『ブルグントのアデライデ』全曲 アンナ・カルボネーラ(S アデライデ) ジャンルカ・ボッキーノ(T オットーネ) ダニエレ・アントナンジェリ(Br ベレンガーリオ) カタジナ・オトチク(Ms アダルベルト) エリーザ・フォルトゥナーティ(Ms クロティルデ) ロベルト・クレスカ(T ランバルド) ワルテル・テストリン(Bs コッラード) ロヴィゴ市ポリフォニコ合唱団 ヴェネト州フィルハーモニー管弦楽団 フランコ・ピーヴァ(指揮) 録音時期:2012年3月17日 録音場所:ロヴィゴ、ソチャーレ劇場(演奏会形式上演) 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)Disc11 : Sinfonia2 : Vilt, Signor, Non3 : Che Strano Ardir4 : Ella Vien...5 : Partite6 : Se Con Ostil Disegno7 : Oh Possanza D'amor8 : Padre...9 : La Feroce Io Conosco10 : L'altrui PietDisc21 : Se Del Tuo Prence a Te2 : Evviva Il Grande!Disc31 : Queste Son Le Soglie2 : Col Dietro Quell'urne3 : Ma Quale Hai Tu Di Lacerar4 : Oh Sempre Care5 : Ah Se in Te Richiamo Invano6 : Con Qual Disegno7 : Di Punir Chi M'offese8 : Importuni Rimorsi9 : Ebben...L'acciar Sul Campo10 : Temerario Adalberto!11 : Di Tante OffesePowered by HMV