カイルベルト/ブルックナー:交響曲第8番カラヤン、アンチェルという名指揮者たちと同年生まれのカイルベルトは、60歳のときにワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』を指揮している最中に倒れ、3人の中で最も早くなくなってしまいますが、実績はすでに十分に挙げており、最近でもバイロイトでの『ニーベルングの指環』が世界的なヒットとなるなど、その人気はいまだにかなりのものがあります。 ヨーゼフ・カイルベルト[1908-1968]は、ヘンデルからロッシーニ、マーラー、ヒンデミットにいたる広いレパートリーを持っていましたが、日本ではまず、ドイツの指揮者としてドイツ音楽のドイツ的演奏で評判をとった名指揮者であり、本職のオペラでの劇的な指揮はもちろん、シンフォニック・レパートリーでの味わいのある演奏でも高い評価を得てきました。 ワーグナーを得意とし、マーラーやR.シュトラウスでも腕を振るっていたカイルベルトだけに、ブルックナーでの演奏も評判がよく、ベルリン・フィルとの第6番や、ハンブルク国立フィルとの第9番は昔から有名で、NHK交響楽団に客演したときの第4番と第7番が話題になってたのも記憶に新しいところです。 今回登場する第8番は、ケルン放送交響楽団を指揮したもので、ステレオで収録されていたということもあり、まともなCDでの登場が長く待たれていたものでした。・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB.108[ハース版] 15:58+13:54+23:29+25:24=78:45 ケルン放送交響楽団 ヨゼフ・カイルベルト(指揮) 録音:1966年11月4日(ステレオ) 録音場所:ケルン、フンクハウス(ライヴ)Disc11 : BRUCKNER: Symphony No.8:1 Allegro moderato2 : 2 Scherzo:Allegro moderato3 : 3 Adagio:Feierlich langsam4 : 4 Finale:Feierlich,nicht schnellPowered by HMV最高の音で楽しむために!