フェドセーエフ/マーラー・チクルス第6弾最速の『千人の交響曲』!『復活』でもノリノリの快速演奏を聴かせていたフェドセーエフですが、今回はベルティーニ&都響や、ギーレン旧盤(廃盤)をはるかに抜き去って史上最速の69分台を叩き出しています。 もちろん運動競技ではないので、速ければ良いというものではありませんが、少々冗長な感もあるこの作品の第2部では、特にこのテンポは有効に感じられることも確かです。 過度な感情移入に陥ることなく、作品の構造を意識させる重要な素材を適所で鳴らしてビシビシ決めてゆくその手腕はさすがというほかなく、ライヴならではの演奏者たちの白熱もあって、張り詰めた音楽が聴衆を緊張と興奮の極へと導きます。 ケント・ナガノやブーレーズの冷静な『千人の交響曲』とは対極にある実にホットな快演の登場です。・マーラー:交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』 第1部:賛歌『来たれ、創造主なる聖霊よ』(21:17) 第2部:ゲーテの『ファウスト』第2部から最後の場(48:38) アリビナ・シャギムラトワ(ソプラノ) タチアナ・ボガチェワ(ソプラノ) レアンドラ・オーファーマン(メゾ・ソプラノ) エレナ・マニスティナ(メゾ・ソプラノ) アンドレイ・グリゴリエフ(テノール) ペーター・リンカ(バス)、他 ロシア国立アカデミー大合唱団(合唱指揮:ヴィクトル・ポポフ) チャイコフスキー記念モスクワ放送交響楽団 ヴラディーミル・フェドセーエフ(指揮) 録音:2005年12月19日、モスクワ音楽院大ホール(ライヴ)Disc11 : Part I: Hymnus: Veni, Creator Spiritus 21:172 : Part II: The final scene of Goethe's Faust II 48:38Powered by HMV