自筆譜を丹念に研究した成果がここに結実。当代きっての名手コルティとイル・ポモ・ドーロが極小編成で奏でるJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲集第2集1984年イタリア生まれの鍵盤奏者フランチェスコ・コルティ。当代きっての名手が2018年よりゲスト常任指揮者をつとめるピリオド楽器オーケストラ『イル・ポモ・ドーロ』との共演によるJ.S.バッハのチェンバロ協奏曲集の第2弾がリリースされます。第1集ではフル・オーケストラで演奏することでより効果の得られる4つの協奏曲(第1番ニ短調 BWV.1052、第2番ホ長調 BWV.1053、第4番イ長調 BWV.1055、第7番ト短調 BWV.1057)を録音し、レコード芸術の特選盤など高い評価を得ました。期待の第2集では室内楽編成でより効果の得られる作品として、第3番ニ長調 BWV.1054、第5番ヘ短調 BWV.1056、第6番ヘ長調 BWV.1057、そしてフルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲イ短調 BWV.1044を収録しました。 コルティは2006年ライプツィヒにて第15回国際ヨハン・セバスチャン・バッハ・コンクールのチェンバロ部門で第1位を受賞。翌2007年にはマルク・ミンコフスキからのアプローチでルーヴル宮音楽隊のメンバーとなり、以後チェンバロ、フォルテピアノ、オルガン奏者として活躍しております。ソリストとしては世界各国で活躍し、2017年6月に調布国際音楽祭に出演し注目を集めました。 当アルバムにはコルティがバッハの自筆譜を丹念に研究した結果が結実しており「室内楽のような親密さがあり、極小編成で演奏すべき」という結論に至った作品が収録されております。それは基本的に各パート一人ずつでの編成とし、その結果、バッハのテクスチャの妙が音として明確に伝わってきます。コルティの魅力である雄弁な語り口は当録音でも冴えわたり、イル・ポモ・ドーロとともに息の合ったアンサンブルでこれらの作品の新たな魅力に出会うことができます。まさに新時代の名盤登場と申せましょう。 録音は2020年3月。レコーディングを終えた翌日にイタリアはロックダウンに入ったという緊迫した状態でしたが、バッハの音楽に没入しその喜びを分かち合おうとする当演奏は、人々に力を与えてくれるようなパワーを携えております。(輸入元情報)【収録情報】J.S.バッハ:● チェンバロ協奏曲第3番ニ長調 BWV.1054● チェンバロ協奏曲第5番ヘ短調 BWV.1056● チェンバロ協奏曲第6番ヘ長調 BWV.1057● フルート、ヴァイオリンとチェンバロのための三重協奏曲イ短調 BWV.1044 フランチェスコ・コルティ(チェンバロ) 使用楽器:クリスティアン・ファーター1738年製に基づく、アンドレア・レステッリ1998年製作楽器) イル・ポモ・ドーロ ヴァイオリン:エフゲニ・スヴィリドフ**、アンナ・ドミトリエヴァ、ロセッラ・クローチェ ヴィオラ:ステファノ・ロッシ チェロ:ルドヴィコ・ミナージ ダブルベース:パオロ・ズッケリ バスーン:アレッサンドロ・ノゼッロ リコーダー:アンドレス・ロカテッリ*、アレッサンドロ・ノゼッロ* トラヴェルソ:マルチェッロ・ガッティ** *BWV.1057のソリスト **BWV.1044のソリスト 録音時期:2020年3月2-8日 録音場所:イタリア、ロニゴ、ヴィッラ・サン・フェルモ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV