多文化共生社会を生きるには、何が必要か?宇都宮大学国際学部は、学科統合を機に、教育目標を「多文化共生に関する体系的な学び」に置いた。すべての教員が専門分野に引き付けて多文化共生を語る本書は、新しい国際学部の一歩を発信するものである。 「はたして日本は、教育における多文化共生の実現に向けて、何をもってモノリンガルなハビトゥスに風穴を開けるのだろうか」(113頁)「私たちが見落としているものを、芸術は可視化する。芸術が投げかけるメッセージから、(中略)多文化共生を実現するための議論を始めてみたい」(118頁)多文化共生の学際的、国際的な旅へ