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ドヴォルザーク:『スターバト・マーテル』マレク・シュトリンツル&ムジカ・フロレアチェコの「ARTA Music」がリリースする、マレク・シュトリンツル(Marek Stryncl)[1974-]と彼が1992年に創設したピリオド楽器オーケストラ「ムジカ・フロレア(Musica Florea)」によるドヴォルザークの『スターバト・マーテル』。【ドヴォルザーク:スターバト・マーテル】『レクィエム』とともにドヴォルザークの宗教音楽の素晴らしさを人々に伝える傑作と評されるのが、36歳のときに完成した『スターバト・マーテル』。 当時のドヴォルザークは33歳で結婚したものの、長女を生後2日で失い、次女を生後11ヶ月で薬の誤飲で失い、そして3歳の長男を天然痘で失うという不幸に続けざまに見舞われていたため、それが作品の美しく悲痛な情感に繋がっているとも言われています。 『スターバト・マーテル(悲しみの聖母)』は、わが子イエス・キリストが十字架にかけられ死んだ際の聖母マリアの悲しみを歌ったスタイルの音楽で、いろいろな作曲家による作品が残されていますが、中でもドヴォルザークのものはペルゴレージに次ぐ人気作品としてよく知られています。 もっとも、完成から3年後におこなわれたプラハでの初演では成功を収めることができず、その後も、ブルノやブダペストでの上演では評判になることはなく、最初の成功は初演から3年後のロンドンでのもので、その実績を受けて翌年にはドヴォルザーク自身が指揮者として招かれ、空前の大成功を収めたということです。古典派までの作品は、その時代の楽器(時代楽器、ピリオド楽器)で演奏されることが当たり前のようになってきましたが、最近ではロマン派の作品でもそうしたケースが増加中です。 今回登場するシュトリンツル指揮ムジカ・フロレアによるドヴォルザークの『スターバト・マーテル』は、2021年1月発売の『交響曲第3番』他に続くリリースとなるものです。【チェコの古楽器オーケストラ】指揮者でチェリストでもあるマレク・シュトリンツルが、バロック音楽の演奏を目的として1992年に創設したチェコのピリオド楽器オーケストラ「ムジカ・フロレア」は、西欧の一流どころに匹敵する高水準の演奏が、演奏会やCDなどでに高く評価されてきました。 バッハやヘンデル、ビーバーといった有名どころに加え、自国のゼレンカやヴェヤノフスキー作品も積極的にとりあげてきました。(HMV)【収録情報】● ドヴォルザーク:スターバト・マーテル Op.58 (1880-81) ミハエラ・シュロモヴァー(ソプラノ) シルヴァ・チムグロヴァー(アルト) アレシュ・ブリスツェイン(テノール) トマーシュ・シェルツ(バス) コレギウム・フロレウム(合唱) ムジカ・フロレア マレク・シュトリンツル(指揮) 録音時期:2021年3月 録音場所:チェコ、kulturni centrum Na Chrupavce, Libeznice 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV
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