ファゴット・アンサンブルによるゴルトベルク変奏曲ゴルトベルクの編曲版はここまで来た!バッハの作品は汎楽器的性格を持つものが多いと言われますが、中でも最も多くの異なる楽器によって演奏・録音されてきたのが人気曲の『ゴルトベルク変奏曲』。 オリジナルは2段鍵盤チェンバロのために書かれていますが、他の楽器での演奏は盛んで、ピアノ、オルガン、クラヴィコード、2台ピアノのほか、ハープ、ヴァイオリン、アコーディオン、ギター、マリンバ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、サクソフォン、クラリネット、ツィンバロン、弦楽三重奏、弦楽合奏、木管合奏、金管合奏などさまざまな形態の録音が登場してきました。 今回登場するアレンジは、ファゴット8本とコントラファゴット1本という面白い編成のためにおこなわれたものです。 バスーン・コンソート・フラクフルトのメンバーで、WDR交響楽団(ケルン放送交響楽団)首席奏者のヘンリク・ラビエン(下の写真)の編曲は、全体を1オクターブ低くすることで、原曲の調性(ト長調/ト短調)を保つことができ、またコントラファゴットを用いることで、「アリアの低音主題による変奏曲」という作品本来の構造的特徴にも明確に配慮した上で、数々の変奏部分を面白く聴かせてくれます。ファゴットは約4オクターヴという広い音域をもつ楽器で、コントラファゴットはさらにその1オクターヴ下の音を出すため、単なる低音楽器による演奏にとどまらない豊かな表情を聴かせてくれる仕上がりとなっています。サラウンドにも対応したSACDハイブリッド盤というのも嬉しいところです。(HMV)【収録情報】● J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV.998(ファゴット九重奏編曲版)[76:51] バスーン・コンソート・フランクフルト Henrik Rabien, Lena Nagai, Felix Eberle, Charlotte Sutthoff Thomas Gkesios, Leon Kranich, Merve Selcuk, Kathrin Mayer, Stephan Krings 録音時期:2015年 録音方式:ステレオ(デジタル) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUNDDisc11 : Aria - Bassoon Consort Frankfurt2 : Variations 1 - 29 - Bassoon Consort Frankfurt3 : Aria - Bassoon Consort FrankfurtPowered by HMV