天才的ギタリストとよばれるティボー・ガルシアによる、伝説的ギター作曲家アグスティン・バリオスに捧ぐアルバムが完成多くの演奏者からも天才的ギタリストとよばれるティボー・ガルシアは、パラグアイのギターの名手であり作曲家でもあるアグスティン・バリオス=マンゴレに、このアルバム『エル・ボエミオ』でオマージュとして捧げています。彼の楽器のための最も有名な作曲(約300曲を書いた)の中には、ティボー・ガルシアのエラートへの2枚目のアルバム『バッハ・インスピレーションズ』に収録された3連作『大聖堂』があります。「トゥールーズ生まれのこのギタリストの流れるようで清澄な解釈、軽快な段落の波打つような発音と、より劇的なパッセージの急峻な推進力との間の説得力のある緊張感ある演奏」とグラモフォン誌は称賛しています。 ティボー・ガルシアが説明するように、バリオスはギタリストのレパートリーには欠かせない作曲家であり、その音楽は、南米のポピュラー音楽と、彼が崇拝する作曲家であるショパンやシューマンのロマンティシズムを巧みにミックスしたものです。このアルバムでは、バリオス自身による16曲のバラエティに富んだ作品に加え、ショパンの24の前奏曲より第20番、シューマンの『子供の情景』より『トロイメライ』、ベートーヴェンの『月光ソナタ』からの冒頭楽章の3曲の、もともとピアノのために書かれた有名な楽曲のトランスクリプションも収録されています。 このアルバムには、バリオスの音楽に加え、パラグアイのミュージシャンで詩人のオルランド・ロハスによる彼の2つの詩の朗読も収録されています。アルバム名にもなっている最初の詩では、バリオスは自らを放浪のトルバドゥールとして描いています。2つめは、バリオスが部族の衣装を着て演奏し、ニツガ・マンゴレという名前を使うことで敬意を表し、パラケイの先住民グアラニー族を想起させています(ニツガはアグスティンの逆さ書きで、マンゴレはグアラニー族の酋長の名前で、グアラニー語は今でもパラグアイで広く使われている)。「バリオスは、パラグアイの自然やジャングルの動植物からインスピレーションを得、ギターの魂そのものを表現するユニークな作曲家であり、今日皆さんと彼の作品を分かち合いたい」とティボー・ガルシアは語っています。ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説付き。日本語解説書には、矢澤孝樹氏による書き下ろし解説、ティボー・ガルシアと同じくギタリストのバンジャマン・ヴァレットとの対談の訳、オルランド・ロハス氏の朗読の訳を掲載予定。(輸入元情報)【収録情報】バリオス:1. 森に夢みる2. サンバの調べ3. マズルカ・アパッショナートショパン:4. 24の前奏曲 Op.28〜第20番(バリオス編)バリオス:5. 神様のお慈悲に免じてお恵みを6. マシーシ7. パラグアイ舞曲 第1番8. ヴィダリータ(オルランド・ロハスによる詩「エル・ボエミオ」の朗読付き)ベートーヴェン:9. ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2『月光』〜第1楽章:Adagio sostenuto(バリオス編、イ短調)バリオス:10. 蜜蜂11. フリア・フロリダ12. クリスマスの歌 13. ワルツ Op.8-314. ワルツ Op.8-415. 告白(ロマンサ)16. 悲しみのショーロ17. オルランド・ロハスによる詩「信仰告白」(朗読のみ)バリオス:18. 前奏曲 ハ短調シューマン:19. トロイメライ Op.15-7(バリオス編)(ボーナス・トラック)バリオス:20. 大聖堂21. カアサパ(アグスティン・バリオス自身による演奏) ティボー・ガルシア(ギター:1-16,18-20) オルランド・ロハス(朗読:8,17) アグスティン・バリオス(ギター:21) 録音: 2023年2月11-13日 フランス、ルーアン、Chapelle Corneille(1-19)/ステレオ(デジタル) 2018年3月23-26日 フランス、アラス、Salle des concerts de Arras(20)/ステレオ(デジタル) 1928年5月10日 ブエノスアイレス、Estudios Odeon(21)/モノラル ※ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ、日本語解説・帯付きPowered by HMV