ローラン・コルシア健在!甘く妖しいヴァイオリンの音色が聴く者をとろけさせる!10年前「ちょいワル」ヴァイオリニストとして日本の音楽ファンを魅了したローラン・コルシアが、久々に「naive」レーベルへ戻って来ました。甘く危険な音色は健在で、たっぷり味わえます。 アルバムのメインはフランスのハープ奏者アニャ・リンデル。ノールマン門下で将来を嘱望されながら、2001年ストラスブールでコンサート鑑賞中に嵐のためプラタナスの倒木直撃で下半身不随となってしまいました。失意のなか、シューベルトの音楽に支えられ、再起への伴侶となったと述べています。 煩雑なペダル操作が不可欠のハープを、彼女のために作られた新楽器で克服。心の恩人シューベルト作品にアルバムを捧げました。その際、ヴァイオリンのコルシアとチェロのジュリー・セヴィッラ=フライスを招き、シューベルティアーデを彷彿させる場をつくりあげました。 コルシアとのデュオで歌曲『ただ憧れを知る者だけが』と『夕映え』をどんな名歌手にも劣らぬ切なさで奏でる間に、リンデル本人編曲のアルペジョーネ・ソナタ全曲をセヴィッラ=フライスと披露。優雅なハープの音色と尖ったチェロの音が理想的な対比をなし聴き応え満点。最後に、キューブリックの映画「バリー・リンドン」に使われたことでも知られるピアノ三重奏曲第2番の「アンダンテ・コン・モト」で三者共演。晩年のシューベルトならではの孤独感も滲み出て感動的です。(輸入元情報)【収録情報】シューベルト:1. ミニョンの歌『ただ憧れを知る者だけが』 Op.62, D.877-42. アルペジョーネ・ソナタ D.821(リンデル編)3. 夕映え Op.36-2, D.6724. ピアノ三重奏曲第2番 D.929〜第2楽章アンダンテ・コン・モト(リンデル編) アニャ・リンデル(ハープ) ローラン・コルシア(ヴァイオリン:1,3,4) ジュリー・セヴィッラ=フライス(チェロ:2,4) 録音時期:2022年10月26-28日 録音場所:パリ、サル・コロンヌ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV