ブルッフ&ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲ユリア・フィッシャージンマン&トーンハレ管弦楽団ドイツの人気女流ヴァイオリニスト、ユリア・フィッシャーの最新録音。ロマン派協奏曲の傑作、ブルッフとドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲をカップリングしたもので、伴奏はジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管という豪華な布陣です。1983年生まれのフィッシャーは、これまで参加した8つのコンクールすべてに優勝し、そのうち3つはヴァイオリンではなくピアノ部門という驚くべき才能の持ち主。長らくペンタトーン・レーベルからCDが出ていましたが、2008年にデッカに移籍して、これまで3作のCDとDVD(ヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲を一夜で演奏したコンサート!)をリリースしています。 ユリア・フィッシャーは3月にドイツとスイスでドヴォルザークの協奏曲をジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管とのツアーで演奏する予定です。5月にはウィーン・フィルに登場し、エサ=ペッカ・サロネンの指揮でベートーヴェンの協奏曲を演奏する予定です。(ユニバーサルIMS)【ロンドンで行われたドヴォルザーク協奏曲公演評】「ドヴォルザークの協奏曲はメンデルスゾーンやブルッフの陰に隠れがちな作品ではあるが、これらの曲に匹敵する魅力的な緩徐楽章を備えている。フィッシャーはすべての音、すべての小節を、比類ないテクニックと光沢のあるなめらかな音色で、聴き手に届けた。-----The Guardian」【ユリア・フィッシャー】若くしてすでに「21世紀を代表するヴァイオリニストの一人!」と称されていたユリア・フィッシャーは、スロヴァキア出身のピアニストの母、旧東ドイツ出身の数学者の父のもと、1983年にミュンヘンで生まれました。3歳で母からピアノを習い始め、まもなくヴァイオリンに転向。アウグスブルクのモーツァルト音楽院でヴァイオリンを学び始めるや、彼女の人生にとってヴァイオリンはかけがえの無い大切なものとなります。 その後ミュンヘン音楽大学で名教師アナ・チュマチェンコに師事(今ではこの母校で彼女自身が教鞭をとっており、ドイツの最も若いヴァイオリン教授として名を馳せています)。1995年、11歳の時にユーディ・メニューイン国際コンクールで優勝したほか、数々のコンクールでの優勝を重ね、その後は世界各地のオーケストラ、指揮者たちと共演しています。 2004年にペンタトーンと専属契約を結び、8枚のアルバムをリリース。ペンタトーンでのデビュー盤となったハチャトリアン、プロコフィエフ、グラズノフの協奏曲集はドイツでのクラシック・チャート5位にチャートイン、グラモフォン・マガジンのエディターズ・チョイスでも取り上げられました。デビュー盤に続いてリリースされたバッハ:無伴奏、モーツァルト:協奏曲、チャイコフスキー:協奏曲、ブラームス:協奏曲の録音も同様に高い評価を獲得。 2008年12月にはデッカからバッハのヴァイオリン協奏曲集をリリースして、同曲集のアルバムで最高の売上を記録するなど話題になりました。 【収録情報】・ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26・ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲イ短調 作品53 B.108 ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン) チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 デイヴィッド・ジンマン(指揮) 録音時期:2012年4月19-20日 録音場所:チューリヒ、トーンハレ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV