ユダヤ人作曲家の作品に精力的に取り組む女性指揮者のニュー・アルバムリトアニア出身で、ドイツ・グラモフォンと専属契約を結んだ初の女性指揮者であるミルガ・グラジニーテ=ティーラ。そのデビュー・アルバムはポーランド出身のユダヤ人作曲家ミェチスワフ・ヴァインベルグの交響曲第2番と第21番でしたが、今回も同じ作曲家による交響曲第3番と第7番、そしてフルート協奏曲第1番を録音。この作曲家に精力的に取り組んでいます。 1939年に故郷ワルシャワを離れていたヴァインベルグは、1943年からモスクワに暮らし始めました。ショスタコーヴィチと親しくなり、ヴァインベルグは意欲的な若い作曲家としてモスクワの音楽家たちの中に居場所を見つけ、その進歩的な作曲スタイルが評価されました。交響曲第3番はこの頃に作曲されています。1961年に作曲されたフルート協奏曲第1番にはユダヤ音楽との関連が見られます。特に第3楽章のゆるやかで軽やかなワルツはヴァインベルグ自身が若いワルシャワのピアニストとしてユダヤの結婚式で弾いたものかもしれません。交響曲第7番は現代風にアレンジしたバロックの合奏協奏曲の一種ともいえます。(輸入元情報)【収録情報】ヴァインベルグ:1. 交響曲第7番 Op.812. フルート協奏曲第1番 Op.753. 交響曲第3番ロ短調 Op.45 マリー=クリスティーネ・ズパンシック(フルート:2) ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(1) バーミンガム市交響楽団(2,3) ミルガ・グラジニーテ=ティーラ(指揮) 録音時期:2020年12月5,6日(1) 2021年3月9-11日(2)、6月22-24日(3) 録音場所:ドルトムント、コンツェルトハウス(1) バーミンガム、シンフォニー・ホール(2,3) 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV