待望のシューマン交響曲全集ルイージ&ウィーン交響楽団2005年よりウィーン交響楽団の首席指揮者を務め、2010年5月に手兵を率いて2006年以来4年ぶり2度目の来日公演を控えるファビオ・ルイージ。この絶好のタイミングでORFEOよりリリースされる注目のプログラムは、2010年に生誕200周年を迎えるシューマンの交響曲全集ということで、まさに願ってもない内容です。 トーンキュンストラー管、スイス・ロマンド管、MDR響そしてシュターツカペレ・ドレスデンと名だたるオケの監督を歴任した実力派ルイージと、過去にカラヤンやジュリーニらも首席指揮者を務めた1900年創立の名門ウィーン響との活動の歴史はまだわずかに5年ほどですが、その成果たるや、これまでも折に触れて大きく伝えられているのは熱心な音楽ファンの方ならよくご存知の通りです。 乗りに乗って激しく情熱的な「春」、味付けも濃厚なアダージョがひときわな第2番など、これこそシューマンと思わせる息吹に満ちた演奏は高い評判を裏付けるものといえそうです。 レコーディングについては、第1番から第3番については「黄金のホール」ムジークフェラインにおける収録というのも魅力で、馥郁たるオーケストラサウンドを心ゆくまで体感されることでしょう。(キングインターナショナル)【収録情報】シューマン:交響曲全集CD 1 [72:34]・交響曲第1番変ロ長調 Op.38『春』 録音時期:2006年2月18、19日 録音場所:ウィーン、ムジークフェライン大ホール 録音方式:デジタル(ライヴ)・交響曲第2番ハ長調 Op.61 録音:2008年11月5、6日 録音場所:ウィーン、ムジークフェライン大ホール 録音方式:デジタル(ライヴ)CD 2 [80:42]・交響曲第3番変ホ長調 Op.97『ライン』 録音:2007年12月1、2日 録音場所:ウィーン、ムジークフェライン大ホール 録音方式:デジタル(ライヴ)・交響曲第4番ニ短調 Op.120 録音:2007年4月30日、5月2日 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス 録音方式:デジタル(ライヴ)・4本のホルンとオーケストラのためのコンツェルトシュテュック ヘ長調 Op.86 録音:2008年1月7、8日 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス 録音方式:デジタル(ライヴ) ヘクター・マクドナルド(ホルン) エリック・クシュナー(ホルン) マルクス・オプマン(ホルン) ゲオルク・ゾンライトナー(ホルン) ウィーン交響楽団 ファビオ・ルイージ(指揮)【プロフィール】 ファビオ・ルイジ Fabio Luisi(首席指揮者 / Principal Conductor) 1959年イタリアのジェノヴァ生まれ。アルド・チッコリーニにピアノを師事。オペラと歌曲の伴奏者を務めながら、指揮者になることを決意。1984年、グラーツ歌劇場で指揮者としてデビュー。1987年から、シュトゥットガルト国立歌劇場、フランクフルト放送響、ベルリン国立歌劇場、バイエルン放送響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管等と次々に共演。1989年には、ミュンヘンのバイエルン国立歌劇場およびウィーン国立歌劇場でのデビューを果たし、ベルリン、ミュンヘン、ウィーンの三つの歌劇場とは、その後も密接な関係を築いている。 2005年にウィーン交響楽団の首席指揮者に就任。同職を務めたジュリーニ、カラヤン、サヴァリッシュらの名指揮者たちに名を連ねることとなった。今後、2010年よりPMF(札幌)芸術監督に、2012年よりチューリッヒ歌劇場音楽監督に就任予定。ウィーン交響楽団 Wiener Symphoniker1900年設立。以来、ウィーン交響楽団はウィーンを代表するコンサート・オーケストラとして、伝統的な“ウィーンの響き”とともに中心的な役割を果たしてきた。ジュリーニ、カラヤン、プレートル、サヴァリッシュ、フェドセーエフらが歴代の首席指揮者を務め、2005年からファビオ・ルイジがこの名誉ある地位に就任した。 ウィーン響は、楽友協会とコンツェルトハウスを中心にコンサートとオペラ公演を展開し、また、室内楽やワークショップも行っており、多くの市民がその演奏に接している。また、 一時期ミュージカル専門に使用されたアン・デア・ウィーン劇場が2006年に本来のオペラハウスとして復活したのに伴い、そこでメインのオーケストラの一つとしても活動している。Powered by HMV