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ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番&『第6番』!カシオーリ、ミナージ&アンサンブル・レゾナンツという大注目の顔合わせ!ベートーヴェン・イヤー・シーズンにまた注目すべき1枚が誕生しました。カシオーリと、ミナージ率いるアンサンブル・レゾナンツによるベートーヴェンのピアノ協奏曲です。カシオーリは、ベートーヴェンが書き残した様々なヴァリアントを自身でさらに磨き上げて完成させたヴァージョンによるピアノ協奏曲を、1990年代終わりから2000年代はじめにかけてBBC交響楽団とロイヤル・アルバート・ホールで演奏しておりました。それから時をかさね、研究者たちによる研究もさらに進み、カシオーリはあらためてベートーヴェンのオリジナル資料を検証、より変化に富みヴィルトゥオーゾ的なピアノ・パートの第4番を導き出しました。第1楽章ではベートーヴェンによるカデンツァを採用、終楽章での創意に満ちた装飾もチャーミングです。 そして、ベートーヴェン自身にが書いた『ヴァイオリン協奏曲のピアノ版』といえば「ティンパニが入っていて、多くのヴァイオリン奏者たちがベートーヴェン自身が書いたピアノ版のためのカデンツァをもとに演奏する(ベートーヴェンによるヴァイオリン協奏曲のためのカデンツァは残されていない)」ことは大変有名ですが、なかなか実演に接する機会はないといえます。この豪華な顔ぶれの録音は大歓迎といえましょう。カシオーリによる演奏は、実に創意に満ちており、特に「ベートーヴェンが書いた」ピアノ版のカデンツァでは、時に悲愴ソナタか月光ソナタを思わせるような幻想的かつヴィルトゥオジックな面もあり、ベートーヴェンの気配を色濃く感じるとともに、カシオーリの雄弁にして切れ味鋭い音楽がさえわたっています。 もちろんミナージ率いるアンサンブル・レゾナンツのサウンドが実に充実していることはいうまでもありません。ミナージもまた楽譜を徹底的に検証し、弦楽器にベートーヴェンが書き込んだアーティキュレーションを管楽器にも転用することにより、ハッとするような分厚い圧巻のレガート・サウンドがオーケストラからも聴こえてきます。ツェルニーが残したこの協奏曲のメトロノーム記号も参考にしながらテンポを検討するといった検証もまた、演奏の魅力と説得力をさらに確かなものとしています。(輸入元情報)【収録情報】ベートーヴェン:● ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58(ウィーン楽友協会所有、手稿譜 A 82 b、1808年)● ピアノ協奏曲ニ長調 Op.61a(作曲者自身による、ヴァイオリン協奏曲 Op.61のピアノ編曲版) ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ) アンサンブル・レゾナンツ リッカルド・ミナージ(指揮) 録音時期:2019年11月 録音方式:ステレオ(デジタル)【ジャンルカ・カシオーリ】1979年、トリノ生まれ。ミラノ音楽院で作曲と電子音楽を専攻、ピアノをイモラ音楽院でフランコ・スカラに師事。1994年、15歳の時にウンベルト・ミケーリ国際ピアノコンクールでルチアーノ・ベリオ、エリオット・カーター、マウリツィオ・ポリーニ、チャールズ・ローゼンなどの審査委員の前で優勝の栄冠を勝ち取った。その後ベルリン・フィルをはじめ、世界の名だたるオーケストラ、指揮者たち、さらに庄司紗矢香との共演をはじめ、世界的にソロ、室内楽で活躍している。また指揮者や作曲家としても意欲的に活動しており、ピアニスト兼指揮者としてマントヴァ室内管弦楽団と南アメリカを、ベルリン室内管弦楽団とスペイン・ツアーを行う。(輸入元情報)【リッカルド・ミナージ】1978年生まれ。ヴァイオリン奏者として、サヴァール率いるコンセール・デ・ナシォオンやコンチェルト・イタリアーノ、アッカデミア・ヴィザンティナなど、名だたるピリオド楽器アンサンブルで第1ヴァイオリンを担当。バルトリの『ノルマ』の録音ではオーケストラ指揮のアシスタント、第1ヴァイオリン、そしてキュレーターも務め、2017年より、アンサンブル・レゾナンツ(ハンブルク)のアーティスト・イン・レジデンツを務めている。(輸入元情報)Powered by HMV
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