「近年最も有望なヴォーカル・グループ」と評される男声ヴォーカル・カルテット、クァルトーナルによるハーモニーの素晴らしさと無限の可能性を感じられる新作2006年に結成され、2010年にハンブルグでのドイツ合唱連盟コンクールで素晴らしいパフォーマンスを披露、アンサンブル部門で1位を獲得した男声ヴォーカル・カルテット、クァルトーナル。彼らの評判はヨーロッパ中に広がり「近年最も有望なヴォーカル・グループ」と高い評価を得ました。2013年にはソニー・クラシカルからデビュー・アルバム「アナザー・ウェイ」を、2017年に「Everytime」をリリースしています。クァルトーナルのレパートリーはルネサンス時代から21世紀に至るまで、クラシック音楽だけでなく、民謡からポップ・ミュージックなど幅広いジャンルにわたります。また様々な現代音楽作曲家も彼らのために作曲を行っており、様々なアレンジャーやポップミュージシャンとコラボレーションも行っています。 今回のアルバムは、19世紀から20世紀の美しいロマンチックな歌によって形成されています。しかもピアノ伴奏ではなく、4人の無伴奏による男声で演奏される、純粋なアカペラに寄っている点が大きなポイント。テノール2名、バリトン、バスというこの編成のルーツは19世紀初頭にあり、このアルバムには ゲーテ(トゥーレの王)、ハイネ(ローレライ)、アイヒェンドルフ(不倫)、メンデルスゾーン(船旅)、ヴォルフといった有名どころの作品だけでなく、オルガニストで作曲家のヨーゼフ・G・ラインベルガー[1839-1901]や、50年以上にわたって合唱団を率いたヨーゼフ・クロモリツキ[1882-1961]のような、真の発見となるようなあまり知られていない作品も収録されています。作品は、愛、自然、喜び、憂鬱などのロマンティックなテーマを中心としており、クァルトーナルの溶け合うように美しい声が歌い上げています。さらに「猟師が池に沿って歩いた」や「小鳥の結婚式」などの民謡が現代風にアレンジされています。 楽器の伴奏を模倣し、言葉の響きを使った声としての遊びを通じて、パッセージを劇的に強化し、オペラ的であると同時にユーモラスな、よく知られたクラシック音楽に新たなひねりを加えます。人間の声のハーモニーの素晴らしさと無限の可能性を改めて感じさせてくれるアルバムです。(輸入元情報)【収録情報】● ヨーゼフ・ラインベルガー:満月の魔法 Op.141-3● フリードリヒ・ヘガー:霧の日 Op.8-1● ヴェンツェル・ハインリヒ・ファイト:トゥーレの王 Op.37-4● ヨゼフ・クロモリツキ:バラード Op.48-1● マテュー・ノイマン:ローレライ Op.28-1● ヨーゼフ・ラインベルガー:ヴァイザッハの水車小屋 Op.160-2● マテュー・ノイマン:炎の騎士 Op.35● フリードリヒ・ジルヒャー:不倫● ジークフリート・カルク=エーレルト:騎兵の人生 Op.55-2● フェリックス・メンデルスゾーン:船旅 Op.50 MWV G 17● ハインリヒ・ズーターマイスター:葦の歌● フーゴ・ヴォルフ:6つの宗教的な歌 〜第3番:あきらめ● 伝承曲:猟師が池に沿って歩いた● 伝承曲:心は自由● 伝承曲:小鳥の結婚式 クァルトーナル ミルコ・ルートヴィヒ(第1テノール) ヨー・パン・ヨー・ホルツワース(第2テノール) クリストフ・ベーム(バリトン) ゼンケ・タムス・フライアー(バス) 録音時期:2023年2月27日〜3月1日 録音場所:ドイツ、エットリンゲン城、アッサムザール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV