エラス=カサド、HMF第2弾はバイエルン放送響とのメンデルスゾーン『賛歌』!パブロ・エラス=カサド、HMF第2弾は、バイエルン放送響とのメンデルスゾーン。大曲、交響曲第2番です。 第2交響曲は1840年6月、印刷術の発明者グーテンベルク生誕400年記念祭のために作曲されたもので、行事の一環としてバッハゆかりのトーマス教会で初演されました。3楽章のシンフォニア(交響曲)と、続く9曲のカンタータ部分から成る、演奏時間約70分の、メンデルスゾーンの才と神々しいような輝かしさに満ちた大曲です。 冒頭に現れる勝利的な主題が高らかに奏でられ、3楽章の活き活きとした交響曲部分が始まり、その後、合唱を中心としたカンタータ部分へと続きます。カンタータ部の第7曲コラールの冒頭、八声部無伴奏合唱で演奏されるルター派のコラールは非常に印象的で(バッハもこのコラールを用いてカンタータBWV.9、192を書いています)、管弦楽が加わってますます世界は広がっていきます。終曲は大規模な合唱フーガで、冒頭に現れる勝利的な主題が高らかに奏でられるなか、感動的なフィナーレを迎えます。 エラス=カサドの指揮は非常にふくよかな音作りで、ひとつひとつのフレーズをやわらかに導きます。それでいて作品のもつ祝祭的な雰囲気をそこなうことは全くありません。歌唱陣も、ヤンソンス率いるバイエルン放送響の第九公演でもソロを務めたカルクとシャーデ、また、シャイーのマタイ受難曲に賛歌しているラントシャマーと充実の顔ぶれ。ドイツ最高峰のオーケストラ、バイエルン放送交響楽団の厚みとやわらかさを兼ね備えた堅固なアンサンブル、美しい合唱、すべてが混然一体となって、最高のメンデルスゾーンの世界が展開されています。(キングインターナショナル)【収録情報】・メンデルスゾーン:交響曲第2番変ロ長調 op.52『賛歌』(交響曲カンタータ) 第1部:シンフォニア(交響曲) 第2部:カンタータ クリスティアーネ・カルク(ソプラノ) クリスティーナ・ラントシャマー(ソプラノ) ミヒャエル・シャーデ(テノール) バイエルン放送交響楽団&合唱団 パブロ・エラス=カサド(指揮) 録音時期:2012年6月 録音場所:ミュンヘン、フィルハーモニー・アム・ガスタイク 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV