ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番トヴェイト:ハルダンゲル・フィドル協奏曲第2番「3つのフィヨルド」、他ラグンヒル・ヘムシング(ヴァイオリン、ハルダンゲル・フィドル)オドラン(指揮)ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団「ペール・ギュント」でヴァイオリンとハルダンゲル・フィドルの魅力を知らしめたラグンヒル・ヘムシングが、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番とトヴェイトのハルダンゲル・フィドル協奏曲第2番などを録音。両曲はヘムシング得意の作品で、ヨーロッパ各地の実演で数多く演奏して高い評価を受けてきたものです。共演はヘムシングと気心知れたアイヴィン・オドラン指揮ベルゲン・フィル。 名プロデューサーによる録音倍音・間接音といえばマリオン・シュヴェーベルBISレーベルの高音質を四半世紀に渡って支えてきたドイツ人女性マリオン・シュヴェーベルがプロデュース、ミキシング、マスタリングを担当。妹のエルビョルグ・ヘムシングが2016年にBISレーベルでおこなったドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲のレコーディングにも携わっていたので、そのご縁なのでしょうか。 倍音・間接音をカットしない優秀録音を連発していたプロデューサーだけに、倍音必須のハルダンゲル・フィドル録音への期待は大きなものがあります。オーディオ的にも注目の倍音サウンド、ハルダンゲル・フィドルの魅力ノルウェーの民俗楽器ハルダンゲル・フィドルは、通常の4本の弦の下に共鳴弦を備えたヴァイオリンで、その独特の倍音豊かなサウンドはオーディオ的にも注目度の高いものです。 弦の素材はさまざまで、共鳴弦はスチール製です。4本の上弦のうち、E線はスチール製、D線はスチールやアルミの線材にガットを巻いたものが一般的。GとAの弦は、通常ガットでできています。しかし決まったルールはほとんどない状態です。 ノルウェーの民俗音楽とハルダンゲル・フィドルは、何世紀にもわたって連綿と継承されてきた伝統がありますが、ノルウェーは人口が少なく、地理的、気候的に離れた小さなコミュニティーには、昔はほとんど孤立していたようなところも多かったので、ノルウェー語(方言)も民俗音楽も実にいろいろなヴァリエーションが存在しています。 共演者についてアイヴィン・オドラン(アイヴィンド・オドランド)(指揮)1956年、ベルゲンに誕生。オドランはノルウェーの有名指揮者で、世界中のオーケストラに客演しています。オドランはノルウェー音楽の熱烈な支持者でもあり、彼の幅広いディスコグラフィーには、イルゲンス・イェンセン、ブル、グローベン、ヨハンセン、ノルドハイムといったノルウェーの作曲家の作品が多く含まれています。 また、次世代の音楽家の育成にも力を注いでおり、ノルウェーの若手指揮者の教育プロジェクトや、アイスランド交響楽団ユース・オーケストラ、オスロやベルゲンのユース・オーケストラにも時間を割いています。 CDは、Berlin Classics、BIS、Simax、Aurora、Audite、CPO、Orfeo、ASV、Helios、Hallmark、IMPなどから発売。ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団世界最古のオーケストラのひとつであるベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団の歴史は1765年に遡り、2015年に創立250周年を迎えています。エドヴァルド・グリーグは、1880年から1882年にかけて芸術監督を務めるなど、同楽団と親交がありました。 収録情報マックス・ブルッフヴァイオリン協奏曲第1番ト短調1. 1. 前奏曲: アレグロ・モデラート 08:192. 2. アダージョ 08:243. 3. フィナーレ.アレグロ・エネルジーコ 07:48ヨハPowered by HMV