フリッチャイ&手兵RIAS響のブラームスデ・ヴィート独奏のコンチェルト流麗優美な第2交響曲エディション・フェレンツ・フリッチャイ第10集はオール・ブラームス・プログラム。ベルリンRIAS収録によるドイチュラントラジオ・クルトゥーアの正規音源からの復刻で、すべて完全初出の内容となります。 まず、注目されるのがデ・ヴィート[1907-1994]独奏の協奏曲。彼女のきわめつけのレパートリーとされる所以は、カンティレーナにおけるあたたかくも輝かしい音色を聴くと明らかで、これに雄渾なフリッチャイのバックが華を添えます。デ・ヴィートでは、ケンペン(1941年)やフルトヴェングラー(1952年)とのライヴ盤や、シュヴァルツとのスタジオ盤(1953年)以来4種目、いずれにしても録音嫌いで知られた彼女による貴重なブラームスの登場はファンならずとも快哉を叫びたくなるところでしょう。 さらに、記録ではフリッチャイが唯一全曲の録音を残しているブラームスの第2交響曲。フリッチャイのブラームスはめずらしく、そもそもヴァイオリン協奏曲も全曲としてはこのたびが初めて。ピシッとアンサンブルが揃ったフィナーレも驚異的ですが、大きな構えで流れるように全曲を聴かせます。価値ある内容に加えてシリーズ自慢の音作りもこれまで通り、当アルバムの登場は広く歓迎されるものとなるでしょう。(キングインターナショナル)【収録情報】・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.77 1. 23'15 +2. 10'23 +3. 8'41 = TT. 42'19 録音時期:1951年10月8日 録音場所:ベルリンーダーレム、イエス・キリスト教会 録音方式:モノラル・ブラームス:交響曲第2番ニ長調Op.73 1. 14'34 +2. 9'07 +3. 5'25 +4. 8'41 = TT. 37'47 録音時期:1953年10月13日 録音場所:ベルリンーダーレム、イエス・キリスト教会 録音方式:モノラル ジョコンダ・デ・ヴィート(ヴァイオリン) RIAS交響楽団 フェレンツ・フリッチャイ(指揮)Disc11 : Brahms: Violin Concerto, Op. 77[42:19] : I. Allegro Non Troppo [23:15]2 : II. Adagio [10:23]3 : III. Allegro Giocoso, Ma Non Troppo Vivace [08:41]4 : Symphony No. 2, Op. 73[37:47] : I. Allegro Non Troppo [14:34]5 : II. Adagio Non Troppo [09:07]6 : III. Allegretto Grazioso [05:25]7 : IV. Allegro Con Spirito [08:41]Powered by HMV