水を司る精霊〜フルートとピアノのための作品集このアルバムの収録曲には、おとぎ話や神話、詩からインスピレーションを受けた作品という共通点があります。ロマン派のフルートソナタといえば、1811年にフリードリヒ・フーケが書いた童話を読んで作曲したカール・ライネッケ[1824-1910]の『ウンディーネ』が最も有名です。超自然的なもの、ニンフや半神が住む世界の物語を好むドイツ・ロマン派の世界を音楽で表現した音楽集です。ドビュッシーの『牧神の午後への前奏曲』は、音楽史上でも革命的な作品。夏の昼下がり、好色な牧神が昼寝のまどろみの中で官能的な夢想に耽る姿を描いたマラルメの詩は、ドビュッシーの感性に響き、名曲を誕生させました。また、アルベール・ドワイアン[1882-1935]の『ギリシャの詩』、ジュール・ムーケ[1867-1946]の『パンの笛』など、非常に雰囲気のある音楽も収録されています。 イタリアのフルーティスト レベッカ・タイオは、ラファエレ・トレヴィサーニとパトリック・ガロワに師事。バルトルド・クイケンやジェイムズ・ゴールウェイのマスタークラスにも参加しており、才能あふれる演奏は、今後更なる活躍が期待されています。(輸入元情報)【収録情報】● ライネッケ:フルート・ソナタ Op.167『ウンディーネ』● ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲● ドワイアン:ギリシャの詩● ムーケ:パンの笛 Op.15 レベッカ・タイオ(フルート) ルカ・コロンバローリ(ピアノ) 録音時期:2021年8月 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV