「ベルリンのバッハ」、C.P.E.バッハとしては軽くて優雅な作品に驚き。爽やかさ満喫ブダペスト出身でドイツを拠点に活躍する古楽系鍵盤楽器奏者、ミクロシュ・シュパーニ[1962- ]によるカール・フィリップ・エマヌエル・バッハ[1714-1788]の鍵盤独奏曲も25巻となりました。 今回は、前巻に引き続き1744年に作曲されたソナタ3篇と、1740年のH.23と1747年に作られたH.52が収められています。作曲年の違いとは言え、40年と47年の方は軽快で優雅な様式によるのが感じられます。シリアスで重厚ソナタが多いなか、意外な作風が清涼剤のような爽やかさをもたらしてくれるのが印象的。 変化に富むクラヴィコードの繊細な音を、リアルに美しく再現するBISレーベルの録音技術の高さもアルバムの価値を高めています。(HMV)【収録情報】C.P.E.バッハ:鍵盤独奏曲全集 Vol.25・ソナタ ニ長調 Wq65/14 (H42)・ソナタ ト長調 Wq65/12 (H23)・ソナタ ヘ短調 Wq62/6 (H40)・ソナタ ヘ長調 Wq65/21 (H52)・ソナタ ハ長調 Wq62/7 (H41) ミクローシュ・シュパーニ(クラヴィコード) 録音時期:2011年2月 録音場所:ベルギー、シント=トロイデン・カイザーホール 録音方式:デジタル(セッション)Powered by HMV