「死」を通して、「生きること」に真っ正面から向き合った絵本ができました。万年筆画家・サトウヒロシが紡ぎだす、繊細な感情と「生と死」の世界。子どもにうまく伝えきれない「生きること」「死んでしまうこと」を、やさしくも力強い、万年筆画で表現しています。子どもも、大人も、親子でも、長く読み継がれてほしい一冊です。【あらすじ】人生を儚み、自ら墓を掘り、墓に入った男。肉体から魂は離れ、男は新しい人生に。男の姿は誰にも見えず、触れられることもなく。ましてや誰とも話すことすらできない。そうして何カ月も何年も何十年も……。そう、男は誰からも認識されないし、誰ともコミュニケーションは取れないが、永遠の命を手に入れたのだった。そんな男が、ある少年と出会い、彼の一生を見守るが……。絶望から希望……そしてまた絶望。生きること、他者と関わることとはなにか? を考え、喚起させられる絵本です。