編曲者:梶谷 脩難易度:★★★演奏時間:7分10秒●曲目解説ボイジャーは,もちろんアメリカのNASAが打ち上げた無人惑星探査機のことで,テレビなどで伝えられてくる木星や土星の画像は,感動的なものでした。そのボイジャーが宇宙を航行するありさまを力強いメロディーとリズムで,雄大に描いたのがこの曲です。クラシカルな構成の上に, 現代性, ポピュラー感覚も盛り込み, 幻想的で新鮮な音楽を生み出しています。原曲は, ピアノ エレクトーン, ドラムのアンサンブルのために書かれています。ボイジャーの話を聞いて、スケールの大きな曲を作ってみようと思いました。イメージが続々とわいてきて、あまり苦労せずに作曲することができました。最後の盛り上げと,中間部からもどるところが,少し苦心したところです。●演奏にあたって"VOYAGER" -このタイトルの通り, 宇宙をテーマにした三部形式の曲です。全体を通してクラシカルな曲想と, ポップス調の部分が交互に出てきます。演奏するにあたって、この曲想の違いを十分に把握し、ちぐはぐな演奏にならないよう気をつけて下さい。では最初から部分部分の説明をしますので参考にして下さい。Introduction:rit accel.が2度出てきます。うまく流れるように注意して下さい。その後,トランペットのソロがありますが, 伴奏(木管楽器)はあまり大きくならないようにして下さい。Allegro〜[1]: 伴奏部分の8分音符は、できるだけ重々しくアタックをつけて下さい。[2]: [1]とはうって変わって, ポップス調です。 重くならないようにして下さい。 [1]と[2]のつなぎが非常に大切です。(特にトロンボーン。) 木管楽器がメロディーです。ソリになっていますので,よくハモるように。 3の2小節前の音は, D.S.time onlyですので気をつけて下さい。但し, ティンパニーは2回とも同じです。[3]: メロディーは低音楽器に移ります。メロディーが遅れないようにしてください。[4]: 重くならないように。[5]: フィーリングのある演奏を期待します。あまり遅くならないように。[6]: “キメ”の部分です。縦の線をしっかり合わせて下さい。[7]: メロディーをエコー的に処理しています。 伴奏部分が...メロディーのエコーになります。変化をつけて下さい。[8]: ソプラノサックスのソロです。[9]: ビブラフォーン〜少し大きめに。[10]: [10]の1小節前のドラムの Fill in はロッカバラード風に演奏して下さい。Grandioso: あまり遅くならないように。Presto: なるべく速く演奏して下さい。(梶谷 脩)