ガーディナーによるブラームス第2弾。五感をほぐすホルンの音色に感動シュトゥッツマンのアルト・ラプソディも傑出ガーディナー率いるSDGレーベルのブラームス交響曲シリーズ第2弾は、交響曲第2番。カップリングにはシュトゥッツマンによるアルト・ラプソディほか、という魅力的なプログラム。ガーディナー自身、ブラームス交響曲全曲プロジェクトに際し、それぞれどのようなプログラムを組むべきか悩んだとのことですが、この第2番とブラームスの声楽作品、さらに、ブラームスの同時代や少し前の時代に生きた作曲家の声楽作品を組み合わせることにより、ブラームスの第2番に息づく声楽的要素をより鮮やかに浮かび上がらせることができたといいます。冒頭のアルト・ラプソディは、最近声に柔らかさが加わり魅力を増したシュトゥッツマンが、旅人の絶望から希望までを真摯に歌い描きます。聴き手は彼女の歌声により、交響曲世界への心の準備ができるのです。メインの交響曲では、冒頭のホルンの、オリジナル楽器独特の伸びる響きとあたたかさが、私たちの五感と心をやわらかくほぐしてくれます。最終楽章では、ガーディナーの指揮のもと、古典派の形式とロマン派的愛が至上のバランスで共存。終結部では管楽器の音色も見事、輝きを放ち勝利のうちに曲をとじます。(キングインターナショナル)【収録情報】・ブラームス:アルト・ラプソディ op.53・シューベルト:水の上の精霊の歌 D714・シューベルト:タルタロスの群れ D583・シューベルト:御者クロノスに D369・ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73 ナタリー・シュトゥッツマン(アルト) モンテヴェルディ合唱団 オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク ジョン・エリオット・ガーディナー(指揮) 録音時期:2007年10月、11月 録音場所:パリ、サル・プレイエル 録音方式:デジタル(ライヴ)Powered by HMV