手を使うな! 前に投げるな! 3歩以上歩くな! 選手を縛るルールこそが、スポーツを作り上げる。テニス、サッカー、新体操、大相撲からデスマッチまで、最新テクノロジーが勝負を決める時代のスポーツの行方に迫る。 著者「あとがき」より 本書はスポーツについてルールから考える本である。……スポーツがますますテクノロジーに傾倒していく近年の現象をルールを視軸に検討してみようという本である。……ルールから考えるというのは、ルールを作る、改正する、それから、ルールを適用する、運用するという面からスポーツを考察しているということである。本書の根底にある問題意識は、スポーツ(とりわけエリートスポーツ)がいまどうなっていて、そして、これからどこへ行こうとしているのかという点にある。