(小学校中学年から。3巻セットの1巻目。どの巻からも読めます)ペットブームのいま、街にはペットを大事そうにつれた人たちが行きかいます。ペットは家族の一員なのでしょう。それに伴い、動物病院も通常の診察だけでなく、この作品に出てくる「ドクター・カー」が往診に出かけたり、緊急出動しているケースも多いとか。主人公のテルは、偶然出会った若き獣医タロー先生との交流を通して、街の動物たちとふれあい、働くことの意味も考えていきます。後藤みわこ先生の物語には、生きとし生きるものへの愛があふれ、あたたかな読後感が残ります。十々夜さんのイラストのとびきりかわいい動物たちも印象的です。【この巻の内容】路上で倒れたままの小鳥を見つけたテル。動物病院のドクター・カーで颯爽と駆けつけてくれたのは、若き獣医タロー先生でした。交流を通して街の動物たちとふれあいます。 四六判、ソフトカバー、160ページ。