『完璧な淑女』と称される令嬢ロゼ。彼女は大きな悩みを抱えていた。なにかとロゼに面倒ごとを押しつける姉。人のものを奪うのを生き甲斐にしている幼馴染。その幼馴染に絆された婚約者。それでも『完璧』であらねばならない自分自身。そしてなにより大きな悩みは、ストレスが頂点に達すると、なぜか子供に変化してしまうこと!? けれどそんなロゼにも心休まる時がある。それは子供の姿の時に出会った『微笑みの貴公子』ユアンと過ごす時間。素性を隠し、愚痴を聞いてもらう日々のなかで、ロゼは密かに彼への想いを募らせていた。だがロゼが婚約破棄された日、突然ユアンがロゼのもとを訪れ、熱烈に求婚してきてーー!?