スコルダトゥーラを極めた一大演奏。考え抜かれた構築と煌めくファンタジーケルンの名手・平崎真弓の『ロザリオ』!ケルン在住、コンチェルト・ケルンのコンミスを務めるなど数々の名門古楽オケで演奏し、ソロでも意欲的な活動を続けるヴァイオリニスト平崎真弓。前作アルバム『スコルダトゥーラ(変則調弦)の技法』が「レコード芸術」誌で特選盤になるなど国内でも高い評価を受け、一躍スコルダトゥーラのスペシャリストと目されています。そんな彼女にスコルダトゥーラの可能性をとことん掘り下げて書かれた『ロザリオ・ソナタ』はまさにうってつけ、待ってましたと叫びたくなる好企画の登場です。 この一種異様な、技巧的にも楽器的にも扱いづらい演奏者泣かせの曲集に対して、平崎は複数のヴァイオリンを使用。各ソナタとの相性を吟味しながらしっかりと納得のいく全体を組み立てていきます。無数の調弦が織り成す緊張度と色彩、豊かな音楽性が、揺るぎない土台と煌めくファンタジーによって鮮烈かつ華麗に鳴り響く、考え抜かれた本格演奏。ソロの素晴らしさはもちろんのこと、共演陣もショルンスハイムはじめ腕に覚えありの名人ぞろいで、ハイレベルなアンサンブルにも注目です。(輸入元情報)【収録情報】ビーバー:ロザリオ・ソナタDisc1● 『喜びの秘蹟』 ソナタ第1番〜第5番● 『苦しみの秘蹟』 ソナタ第6番〜第10番Disc2● 『栄光の秘蹟』 ソナタ第11番〜第15番● 『パッサカリア』 ソナタ第16番 平崎真弓(ヴァイオリン) 使用楽器: Giuseppe Gaffino (Paris, c.1750)〜ソナタ第6番、第15番 Klotz Family (Mittenwald, late 18th century)〜ソナタ第11番 Johannes Loescher (Cologne, 2019)〜ソナタ第3番、第7番、第8番、第9番、第12番 Christian Sager (Zurich, 2003)〜ソナタ第1番、第4番、第10番、第16番 Workshop environment of Tielke (Hamburg, c.1700)〜ソナタ第2番、第5番、第13番、第14番 弓: Richard Moser (Cologne, 2019) Daniel Koop (Cologne, 2016 & 2017) ヤン・フライハイト(ヴィオラ・ダ・ガンバ) ミヒャエル・フライムート(アーチリュート、テオルボ) ヨハネス・レッシャー(ヴィオローネ) クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ) 録音時期:2020年9月14-18日、2021年4月7-10日 録音場所:ケルン、ドイツ放送カンマームジークザール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV