本書は上級を目指す日本語学習者、および上級日本語学習者、そしてその指導に携わる日本語指導者、また日本語に興味を持つ方々を対象に作成したものです。 上級レベルの日本語をマスターするためには、助詞を含めた表現文型の習得が大きな鍵になってきます。しかし、これらの表現文型は国語辞典などで扱われることは少なく、また形の似た類型表現、意味の似た類義表現との違いは、学習者だけでなく、日本語指導者も頭を悩ませるところです。 本書は363の基本表現を見出し語としました。それぞれの表現は意味ごとに分類し、例文を付し、接続関係を明らかにしています。また基本表現のバリエーションである402の派生表現にも言及しています。意味ごとに、類型、類義表現との対比を行い、複雑な意味の違いがわかるように解説しました。(1) 上級日本語学習者と日本語指導者に最適の表現文型辞典。(2)上級日本語の基礎である「基本表現」を収録。(3) 「基本表現」「派生表現」を「対比表現」と比較して、用法がマスターできる。(4) 例文が豊富で、学習者に理解しやすく指導者にも役立つ。(5) 日本語能力試験、日本留学試験の対策書にもなる。上級日本語の基礎となる765の文型を収録。似た文型と比べることで、正しい意味と用法を身につける。誤用例を含む豊富な例文が役立つ。Highlights 765 basic sentence patterns that form the basis of advanced Japanese. Users will learn correct meaning and usage by comparing items with similar sentence patterns. The variety of different example sentences, including incorrect usage will be helpful for users.(例)基本表現:AあげくB派生:AあげくにB AあげくがB対比:A(の)結果B、Aた末B、AあまりB、AにもかかわらずBAうえにB