フルートとオルガンによるバッハのフルート作品集バロック時代の室内楽と器楽の作品は、演奏のたびに異なる楽器が使われ、楽譜が再利用されることも行われていたました。バッハの「フルート・ソナタ」は、本来は木製のトラヴェルソ・フルートで演奏され、チェンバロとヴィオール、あるいはその他の低音楽器が共演していたとされます。フィンランドのサミ・ユンノネンとマルック・マキネンのこのアルバムは、24カラット・ゴールドのフルートと、現代フルートに合わせてチューニングしたナーンタリ教会の17世紀オランダ様式のオルガンで演奏されます。 サミ・ユンノネン[1977-]は、ヘルシンキのシベリウス・アカデミー、リヨン国立高等音楽舞踊学校、王立デンマーク音楽アカデミーで学びました。2012年、ヘルシンキ・ミュージックセンターでデビュー・リサイタルを行い、2018年、テキサス州のヒューストン交響楽団でソロ・デビューしました。アイスランド交響楽団などの首席フルート奏者を経験。フィンランドのピルッカンマーでフルート・アカデミーを創設、芸術監督を務めています。 マルック・マキネン[1973-]は、シベリウス・アカデミーのオッリ・ポルトハムに学び、オルガン演奏のディプロマを取得。修士号も持っています。2002年からシベリウス・アカデミーで教え、2007年から2016年までエストニアの教会音楽国際夏季アカデミーの芸術監督を務めました。 この第1集に収められたフルートとオブリガート・キーボードのための『ソナタ ト短調 BWV.1020』と『ソナタ 変ホ長調 BWV.1031』は、「バッハ作品目録」に収録されているものの、フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調などの作品とはスタイルが異なることから、多くの研究者からC.P.E.バッハあるいは同時代の人の手になる作品とみなされています。(輸入元情報)【収録情報】J.S.バッハ:● フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV.1034● フルートと通奏低音のためのソナタ ホ長調 BWV.1035● 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV.1013● フルートとオブリガート・キーボードのためのソナタ ト短調 BWV.1020● フルートとオブリガート・キーボードのためのソナタ 変ホ長調 BWV.1031 サミ・ユンノネン(フルート) マルック・マキネン(オルガン) 録音時期:2015年10月28日〜11月4日、2016年4月11-14日 録音場所:フィンランド、ナーンタリ、ナーンタリ教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) 制作:サミ・ユンノネン 録音エンジニア・編集・マスタリング:ミカ・コイヴサロPowered by HMV