ドイツの若き実力団体ブーランジェ・トリオがショスタコーヴィチに挑戦ナディア&リリー・ブーランジェ姉妹の名を冠して2006年に結成、2007年ノルウェーの第4回トロンハイム国際室内楽コンクール優勝、2008年にはラウヘ賞を授与された実力派女性ピアノ三重奏団ブーランジェ・トリオ。彼女たちの新録音はショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲。彼17歳の若書きの第1番も収録されているのが魅力。現代音楽を得意とするブーランジェ・トリオならではの、初期ショスタコーヴィチの先進性が表れていて新鮮。 さらに魅力なのが現代ラトヴィアの作曲家ペテリス・ヴァスクスの『エピソードと終わりなき歌』。メシアン追悼で作曲され、旧ソ連時代のバルト三国独特な前衛性にあふれていますが、終曲にヴァスクス独特の静かな祈りが聴かれ感動的です。ブーランジェ・トリオが才気煥発な力演を聴かせてくれます。(キングインターナショナル)【収録情報】・ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第1番ハ短調 Op.8・ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 Op.67・ヴァスクス:エピソードと終わりなき歌 (1985) ブーランジェ・トリオ カーラ・ハルテンヴァンガー(ピアノ) ビルギト・エルツ(ヴァイオリン) イローナ・キント(チェロ) 録音時期:2011年 録音方式:ステレオ(デジタル)Powered by HMV