北の海での戦いから一か月ほど経過した。太一は強敵である仮面の男との戦いを、凛、ミューラ、レミーアはキメラとの戦いを乗り越え、シカトリス皇国での依頼は無事完了させることができた。太一たちは、戦いで大怪我を負った凛の療養のため、シカトリス皇国に滞在したままだった。凛の容体も安定してきたある日の夜、突然訪問者がやってきた。その正体は帝国で太一との激闘を演じた強敵、アルガティ。「セルティアを実際に見てみるか?」。アルガティの思わぬ申し出に、敵のことを知らないと常々考えていた太一たちは、提案に乗ることにした。実はシェイドの部下であったユグドラシルの手引きによって訪れたセルティアは、オレンジ色と紫色がマーブル模様に混じった空という、アルティアとは違う世界だったのだ。