中学に入学したばかりの僕・藤白圭一郎に、毎日声をかけてくる不思議な3年生、紅月翼先輩。学校一の人気者が、僕になんの用があるっていうんだろう。とりあえず、あまり気をゆるさないほうが良さそうだ。ところがそんなとき、僕は、クラスメイトの無くしたアクセサリーからやっかいなトラブルのにおいを嗅ぎとってしまう。友達を守るため、ひとり解決の道を探ろうとしていると翼先輩が「俺を巻き込めよ。勇気と無謀は違うぞ」と言いだして…。「僕の計算では、勝算はわずか20%です。それでも手伝ってくれると?」「あたりまえだ。そんな確率は、この俺が100%にしてやる」ここに、新たなチームの歴史が始まるーーその名も、怪盗レッド!