話題必至! 世界初録音!フィナーレ補筆完成、2010年キャラガン改訂版による第9番シャラー指揮ブルックナーの交響曲集ライヴブルックナー研究の第一人者ウィリアム・キャラガンが2010年にフィナーレを復元した最新改訂版による第9交響曲を収めた、ファン注目のアルバムが登場します。【キャラガン校訂2010年改訂版フィナーレつき第9番の世界初録音】ブルックナーの第9交響曲は、1887年から1894年にかけて第1楽章から第3楽章までが完成されたものの、1896年の作曲者の死によって、未完の交響曲として残されています。 遺されたスケッチの数々をもとに、フィナーレを補筆して全曲を完成する試みにはいくつもの版が存在し、キャラガン校訂によるもののほかにも主だったものとして、以下のようなものがあります。・「サマーレ&マツーカによる1984年フィナーレ復元版」-インバル、ロジェストヴェンスキー・「サマーレ、フィリップス、コールス、マツーカによる1992年フィナーレ復元版(サマーレ&コールスによる2005年改訂)」-ボッシュ1981年から83年にかけてフィナーレの復元作業を手掛けた権威ウィリアム・キャラガンによるものとしては、すでにオリジナル版、2003年改訂版、2006年改訂版のレコーディングがそれぞれありますが、このたび登場するのは2010年に行われた最新改訂版。どのような内容かは聴いてのお楽しみですが、トラックタイム22分12秒にも及ぶ聴きごたえ十分のボリュームを有しているのはなんとも見逃せないところです。【フィルハーモニー・フェスティヴァ】フィルハーモニー・フェスティヴァは、ミュンヘンの主要なオーケストラ、すなわちミュンヘン・フィル、バイエルン放送響、バイエルン州立歌劇場管のメンバーと首席奏者たちで構成されるオーケストラ。もともとはカール・リヒターが1953年に創設した世界的アンサンブル、ミュンヘン・バッハ管をその母体とし、偉大な伝統を振り返ることが可能ですが、レパートリーを拡大し古典派とロマン派時代の傑作群を網羅しようとして、“フィルハーモニー・フェスティヴァ” の名称のもと、幅広い楽器編成で演奏をおこなっています。【ゲルト・シャラー】1965年バンベルクに生まれたゲルト・シャラーは、1993年にハノーファー州立歌劇場で指揮者としてのキャリアをスタートさせ、ほかにも1998年にブラウンシュヴァイク州立歌劇場、2003年から2006年までマグデブルク劇場の総音楽監督を務めている実績が示すように、劇場たたき上げのマエストロ。 とりわけワーグナー、シュトラウス、ヴェルディのオペラを得意として評価も高く、そのいっぽうで、あたらしいレパートリーの開拓にも前向きなシャラーは、最近ではProfilよりリリースされたゴルトマルクの『メルリン』のレコーディングでも注目を集めています。 これまではおもに舞台作品のアルバムを発表してきたシャラーですが、ブルックナーのシンフォニーを一挙に3曲、しかもフィナーレ補筆完成版つきの第9番を取り上げているということで、ブルックナー・ファンにもおおいに話題を提供するのはまず間違いないなさそうです。(キングインターナショナル)【収録情報】CD1 (65:43)・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(1878/80年版) 録音:2007年7月29日、エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)CD2 (64:52)・ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 録音:2008年7月29日、エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ)CD3 (36:54)・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 (ウィリアム・キャラガンによるフィナーレ補筆完成2010年改訂版による世界初録音) 第1楽章 第2楽章CD4 (46:47)・ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 第3楽章 第4楽章 録音:2010年8月1日、エーブラハ、大修道院附属教会(ライヴ) フィルハーモニー・フェスティヴァ ゲルト・シャラー(指揮) バイエルン放送収録による共同制作Powered by HMV