期待の中国人ヴァイオリニスト、ジジョン・ワンシベリウス&ストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲を録音!1998年のユーディ・メニューイン国際コンクール・ジュニア部門優勝者で、メニューイン本人からもその才能を高く評価された中国出身のヴァイオリニスト、ジジョン・ワンによる20世紀の2つのヴァイオリン協奏曲。 シベリウスは若い頃ヴァイオリンのヴィルトゥオーゾを志し、作曲家への道を歩んだだけに、この協奏曲の作曲には並々ならぬ思いがあったでしょう。シベリウス唯一のヴァイオリン協奏曲が作曲されたのは1903年、交響曲第2番を発表した後で、作曲家としても円熟期に入っており、その表現手法や作曲技法を余すところなく作品に注いでいます。ジジョン・ワンは、2014年に尾高忠明指揮NHK交響楽団にソリストとして登場し同演目を演奏し、鮮烈なデビューを飾っています。 また、同じく20世紀を代表するヴァイオリン協奏曲、ストラヴィンスキーも収録。驚くべきことにストラヴィンスキーの作品は1931年に初演されていますので、シベリウスとの開きはたったの30年です。しかし2つの協奏曲は、調性も作風も対照的。ジジョン・ワンは、異なる2つの作品を、見通しよく躍動感あふれる演奏で聴かせてくれます。 バックを務めるのは、トーマス・ザンデルリング率いるフィルハーモニア管弦楽団。ロンドンのアビー・ロード・スタジオでセッション録音されました。(輸入元情報)【収録情報】● シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47● ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調● ルー・ペイ:京劇 ジジョン・ワン(ヴァイオリン) フィルハーモニア管弦楽団 トーマス・ザンデルリング(指揮) 録音時期:2017年7月 録音場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)【ジジョン・ワン(Zhi-Jong Wang)】1998年に開催された第8回ユーディ・メニューイン国際コンクール(メニューイン氏が生前催した最後のコンクール)にて優勝。1998年の第六回中国ヴァイオリン・コンクールで、史上最年少優勝と同時に最優秀中国作品演奏賞の2つの賞を受賞した。その後も、2003年の第22回リピザー国際ヴァイオリン・コンクール(イタリア)で「最年少ファイナリスト」を含む3つの特別賞と優勝を獲得している。 彼女の活動は世界的な注目を集め、2006年には権威のある音楽誌「GRAMOPHONE(中国版)」でも特集が組まれ、音楽評論家は「アジアの類い希なる新星」と賞賛した。 彼女は、著名なヴァイオリニストであり教育家の俞丽拿(ユー・リナ)教授のもと、上海音楽学院にて修士号を取得。また、世界的に有名なヴァイオリニストの林昭亮(Jimmy Lin)やピンカス・ズッカーマンらの修士課程を受講、現在はベルリンにあるハンスアイスラー音楽大学にて指導者として有名なコーリャ・ブラッハーのもと師事している。一方で上海音楽学院において最年少のヴァイオリン講師としても指導にあたっている。(輸入元情報)Powered by HMV