ジミが火をつけたのは、ギターだけじゃなかった。ニューヨークにジミ・ヘンドリックス自らがオープンした新スタジオ<エレクトリック・レディ・スタジオ>での録音や編集をまとめた企画。1970年6〜8月にかけての38の未発表音源を含む全39曲を収録したオーディオ・ドキュメンタリーでもある。CD3枚に収録された曲の数々には、Mミッチェル(d)、Bコックス(b)をバックに曲を練り上げてゆく過程が展開され、1970年9月に急逝したジミの最後のレコーディング・セッションを含んだ貴重な内容だ。ジミの死後もこのスタジオは広く愛され、AC/DC、クラッシュ、デヴィッド・ボウイ、スティービー・ワンダーらがレコーディングしている。Blu-Rayは、倒産したナイトクラブ跡がジミの理想を実現させるための最先端のレコーディング施設<エレクトリック・レディ・スタジオ>に姿を変えるまでの過程を追ったもので、インタビュー、未公開映像や写真などで構成。エディ・クレイマーによる「自由」「天使」「ドリー・ダガー」といった名曲のトラック分析も含む。また、『ファースト・レイズ・オブ・ザ・ニュー・ライジング・サン』の全曲に3曲を加えた計20曲の最新5.1サラウンド・サウンド・ミックスも収録。Blu-rayには日本語字幕付。