ビートルズとパーセル〜400年の時を経てイギリスのメロディ・メーカーが顔合わせ2010年にラウテン・カンパニーがリリースした、フィリップ・グラス[1937-]とタルクィニオ・メールラ[c.1594-1665]の音楽によるアルバム『Timeless』は、「時を経るエキサイティングな旅、魅力的なアイデア! ここで、300年以上離れた数千キロ離れた2つの世界が出会っている。それは大きなコントラストだと思うかもしれないが、この録音には驚くほど多くの類似点があることを示している」(NDR Kultur)と評され、エコー・クラシック賞の「アンサンブル・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、世界中で素晴らしいレビューを受け、国際的なベストセラーになりました。その後も「ビーバーとピアソラ」「デュファイとフィリップ・グラス」「サティとシャイト」など、古楽と近現代音楽とを組み合わせた魅力的なアイデアは、音楽監督のヴォルフガング・カチュナー&ラウテン・カンパニーの「独創的なクロスオーバーアルバムの制作」というモットーによって、現代のユーザーに驚きを与えています。 このアルバム『タイム・トラベル』は、そうしたコンセプトによる最新アルバムで、伝説的なビートルズのヒット曲が、最も有名な英国のバロック作曲家ヘンリー・パーセルの音楽と邂逅しています。ラウテン・カンパニーの擁するオリジナル楽器に合わせて編曲され、17世紀と20世紀を橋渡しするのです。ゲスト奏者としてサックス奏者アーシャ・ファテーエワ(ファチェーエヴァ)とを迎え、ビートルズの名曲とパーセルの有名な歌劇や劇音楽のチューンがランダムに登場。編曲は、チェロ奏者で作曲家でもあるボー・ワイジェットと音楽監督のヴォルフガング・カチュナーが担い、歌詞はなくとも原曲の魅力を絶妙に伝えています。ビートルズとヘンリー・パーセルの類似点は、「イギリス出身」「高い人気」「音楽の多様性」のほかに、人の耳と心を一瞬にしてわしづかみにするメロディ作りにもあります。ハンブルクのエルプフィルハーモニーでこのアルバムと同内容のコンサートが行われた際には、「パーセルとビートルズの曲はシームレスに融合ししている・・・古いものと新しいものを、より巧みに組み合わせるのは難しいが、これらすべては有機的かつ論理的で、恣意的な要素がない。アンサンブル全体が、細やかに発散される音楽を作るという純粋な喜びを生み出している」 (ハンブルガー・アーベンドブラット)と高く評価されました。 共演のサクソフォン奏者のアーシャ・ファテーエワ(ファチェーエヴァ)は、2012年ドイツ音楽コンクールで優勝後、2014年アドルフ・サックス国際コンクール第3位、女性として初の入賞者という歴史的快挙を成し遂げた若手注目の演奏家です。1990年クリミア半島のケルチに生まれ、2005年からドイツ在住。ケルン音楽大学でダニエル・ゴーティエに師事、パリ国立高等音楽院にてクロード・ドラングルに師事。アリアージュ・クインテットのテナー・サクソフォン奏者を務めましたが、現在はソロを中心として活躍。クラシックやジャズのミュージシャンと一緒に、さまざまなスタイルや時代を探求しており数々の称賛を獲得しています。(輸入元情報)【収録情報】● アナザー・ガール(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)● 吹きすさぶ天の仲間たちよ(パーセル:『アーサー王』より)● こうして暗い世界が(パーセル:『妖精の女王』より)● きくがよい、木々はみなパーセル:『聖チェチーリアの祝日のオード』より)● ビコーズ(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)● 行進曲(パーセル:『メアリー女王の葬儀のための音楽』より)● ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)● 私が地に伏す時 (パーセル:『ディドとエネアス』より)● イエスタデイ(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)● みなが私たちに言います(パーセル:『インドの女王』より)Powered by HMV