オストロボスニア室内管弦楽団の創設50周年記念アルバムサロネンの『ストックホルム日記』初収録!オストロボスニア室内管弦楽団の創設50周年記念。2019年から芸術監督を務めるマーリン・ブルーマンとの初めてのジョイント・アルバムです。アルバムをまとめる要素は『浄められた夜』と「ロサンジェルス」。シェーンベルク、サロネン、ストラヴィンスキーはある時期、アメリカ西海岸のこの街を活動と生活の拠点にしていました。 エサ=ペッカ・サロネン[1958-]の『ストックホルム日記』は、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニックとスウェーデン室内管弦楽団のためストックホルム・コンサートホール財団から委嘱を受けて作曲した、弦楽オーケストラの色彩と質感をフルに活用した作品です。2004年にサロネンの指揮で初演。今回、初めて録音されます。シェーンベルクの『月に憑かれたピエロ』の「ピエロへの祈り」のテクストを引用した曲名の『Lachen Verlernt(忘れられた笑い)』は、サロネンがチョーリャン・リンのために書いたヴァイオリン・ソロのためのシャコンヌです。 サリー・ビーミッシュ[1956-]の『Glanz(輝き)』は、ヴィオラ奏者からキャリアをスタートさせた彼女が、この楽器のソロ曲として2016年に書いた作品です。このアルバムの中心となる『浄められた夜』の基になったリヒャルト・デーメルの詩『浄められた夜』の言葉を曲名にとり、「良き友、同僚」のサー・ピーター・マクスウェル・デイヴィスを追悼する作品としました。 プログラムの最後が、ストラヴィンスキー[1882-1971]のいわゆる新古典主義期の作品のひとつ、バロック時代のエネルギッシュな様式やリズムを偲ばせる『弦楽のための協奏曲』。作曲の経緯から『バーゼル協奏曲』とも呼ばれる作品です。 オストロボスニア室内管弦楽団が初めてスウェーデンの音楽家をリーダーに迎え、次の時代に向かう意欲を示したアルバムです。(輸入元情報)【収録情報】1. サロネン:ストックホルム日記(2004)〜弦楽オーケストラのための2. ビーミッシュ:輝き(2016)〜ヴィオラ・ソロのための3. シェーンベルク:浄夜(1899/1917/1943)〜弦楽オーケストラのための4. サロネン:忘れられた笑い(2002)〜ヴァイオリン・ソロのための5. ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲 ニ調(1946)〜弦楽オーケストラのための オストロボスニア室内管弦楽団 マーリン・ブルーマン(コンサートマスター、ヴィオラ:2、ヴァイオリン:4) 録音時期:2021年5月9-14日 録音場所:フィンランド、コッコラ、スネルマンホール 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) 制作、録音、編集:サイモン・フォックス=ガール【マーリン・ブルーマン[1975-]】スウェーデンのクングスバッカ生まれ。リスベート・ヴェッキとミラン・ヴィテクにヴァイオリンを習い、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でデイヴィッド・タケノのクラスで学びました。1996年の第5回カール・ニールセン国際ヴァイオリン・コンペティションに参加、第2位をヤーコ・クーシストと分け合いました。ワシントン国際コンペティションでは第1位と聴衆賞を獲得しています。スウェーデン放送交響楽団第1コンサートマスターを務め、ソリスト、室内楽奏者としても活動。クングスバッカ・ピアノ三重奏団の創設メンバー。ナッシュ・アンサンブルに参加、ストックホルム・シンドローム・アンサンブルを共同で創設しています。2015年から2020年まで芸術監督として室内管弦楽団「ムシカ・ヴィテ」を指揮。2019年秋、サカリ・オラモの後任としてオストロボスニア室内管弦楽団の芸術監督に就任しました。(輸入元情報)Powered by HMV