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世界中に衝撃を与えたロト&レ・シエクルの「バレエ・リュス」、CD2枚組で登場!リリースのたびに世界中に大きな音楽的ショックを与え続けているロト&レ・シエクル。2014年度レコード・アカデミー大賞を受賞した衝撃の名盤『春の祭典』&『ペトルーシュカ』、そして『火の鳥』が、このたび「harmoniamundi」レーベルからあらたな装いでCD2枚組として再登場します! 『春の祭典』は1913年5月29日、モントゥーの指揮によりシャンゼリゼ劇場で初演され、音楽史上最大のスキャンダルとなりました。今日では人気曲として、またオーケストラの性能を披露できる好個の楽曲として頻繁に演奏されますが、複雑な変拍子、無理な楽器法など、古楽器あるいは古楽指揮者には不可能な作品とされてきました。ここでは、まず冒頭のファゴット(1900年ビュッフェ・クランポン製バソン)の音から未知のもので衝撃度満点。また小型のフレンチ・チューバ、小トロンボーンも新鮮で、ピストン・ホルン8本の響きも独特。ロシア的な重量感あふれる音で奏されるのが常ですが、この明るいフランス的音色こそまさに初演時の音。目から鱗が落ちる衝撃度です。 また『春の祭典』初演時1913年版楽譜は自筆のままでパウル・ザッハー財団が所蔵していますが、ロトはこれと1922年ロシア音楽出版社初版のスコア、モントゥー所蔵の1920年代初頭の楽譜を検討、音の間違いとストラヴィンスキーが改訂した箇所をはっきりさせ、1913年5月29日初演時の音の再現を試みました。 『ペトルーシュカ』も初演時1911年版。四管の大編成で、協奏曲風に活躍するはずのピアノがあまり目立ちません。ここでは日本人ジャン=ヒサノリ・スギタニが1892年製エラールのピアノで美しい響きを醸し出しています。通常の交響楽団がこの版をとりあげると、もっさりと重くなりますが、ロト&レ・シエクルは大編成なことを意識させない透明さ。ことにグロッケンシュピールやチェレスタのキラキラした響きが効果的で、ロシア・バレエならではの夢のあふれる世界を創り出しています。 『火の鳥』全曲でも、この作品が百年前の1910年6月、ピエルネの指揮によりパリ・オペラ座で初演された際の響きを再現しています。ピッチこそさほど違和感はありませんが、弦楽器はガット弦、金管は細管、木管やハープはいずれもフランス製で、パリ音楽院直伝の奏法を遵守しているため、聴感上の印象はかなり違います。ヴィブラートも少なめで、パステル画のような色彩がいかにもフランス風。4管の大編成ながらすっきりしていて、金管の響きが独特。原色的で厚い音というストラヴィンスキーのイメージが一新され新鮮の極み。グラズノフのサウンドも向いていて、作品の爽やかさに痺れさせられます。 ブックレットに弦楽器以外すべての使用楽器が明記されていて、貴重な資料となっています。(輸入元情報)【収録情報】ストラヴィンスキー『バレエ・リュス』Disc11. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』 (1913年初版)2. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『ペトルーシュカ』(1911年初版)Disc23. グラズノフ:バレエ音楽『ライモンダ』第2幕より『サラセン人の入場』『東洋の踊り』4. グラズノフ:バレエ音楽『四季』より『秋のバッカナール』5. シンディング/チャーリー・パイパー編:東洋舞曲 Op.32-56. アレンスキー:バレエ音楽『エジプトの夜』より『エジプト女の踊り』『蛇のシャルムーズ』『ガジーの踊り』7. グリーグ/ブルーノ・マントヴァーニ編:小妖精 Op.71-3(抒情小曲集より)8. ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』(1910年版全曲) レ・シエクル フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) 録音: 2013年5月14日/メス・アルセナル、5月16日/グルノーブルMC2、9月29日/フランクフルト旧オペラ座(1) 2013年5月14日/メス・アルセナル、5月16日/グルノーブルMC2(2) 2010年10月2日/パリ、シテ・ド・ラ・ミュジーク、10月9日/ラン大聖堂(3-8) ステレオ(デジタル/ライヴ)Powered by HMV
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