公益事業の主要分野である水道、電気、鉄道、航空・空港、内航海運の産業について、現在公益事業が直面する問題（人口減少、地球環境、COVID-19やエネルギー危機など）と絡めて分析、提言する。第1章　なぜ公益事業の再構築が必要なのか　1.1 公益事業とは　1.2 公益事業における新たな諸問題第2章　水道事業の構造問題と改革策　2.1 はじめに　2.2 水道事業の構造問題　2.3 水道事業における改革策　2.4 改革策の実行コラム　独立採算制と世代間負担の公平性第3章　エネルギー危機下の電気事業と再構築の行方　3.1 はじめに　3.2 電力システム改革の実施　3.3 電力システム改革の顛末　3.4 自由化された電力市場が機能するために必要なものは何か　3.5 今後、日本の電気事業制度をどう再構築すべきかコラム　エネルギー企業におけるLNGの位置づけ第4章　鉄道事業の存続問題や安全性への対策　4.1 はじめに　4.2 鉄道事業の動向　4.3 鉄道事業の安全対策　4.4 おわりにコラム　持続可能な公共交通にむけた新しい取り組み第5章　航空産業におけるカーボンニュートラルへの取り組みと課題　5.1 航空産業と地球環境問題　5.2 持続可能な航空燃料（SAF）と航空会社　5.3 再生可能エネルギーと空港　5.4 再構築の展望コラム　もう1つの課題“COVID-19”について第6章　内航海運の現状と今後の展望　6.1 はじめに　6.2 内航海運の分類とこれまでの政策　6.3 内航海運の現状と課題　6.4 これからの内航海運の姿コラム　船舶事故と海の安全第7章　地域社会のサステナビリティとまちの姿　7.1 地域社会とコミュニティの変容　7.2 持続可能なまちづくりを考える─京都府北部の事例から　7.3 これからの地域社会とまちの姿コラム　公益事業研究の学際性第8章　新しい公益事業の姿（PFIとPPP）　8.1 はじめに─公益事業におけるPPP/PFI　8.2 PPP/PFIをめぐる論点　8.3 まとめコラム　なんちゃってPFI『公益事業の再構築』出版に寄せて執筆者略歴（執筆順）