アルノルト・シェーンベルク生誕150周年を記念した特別リリース!ジュリアード弦楽四重奏団による長きにわたるシェーンベルク全録音がここに。20世紀で最も影響力のある音楽家のひとりであるアルノルト・シェーンベルクは、1874年にウィーンで生まれました。ソニー・クラシカルは、この偉大な作曲家の生誕150周年を記念して、CBS/アメリカ・コロンビア録音音源を再発売します。同社はシェーンベルクの業績を記録する先駆者であり、シェーンベルクの生前(彼は1952年に亡くなりました)からその取り組みを続けていました。1940年、コロンビア・マスターワークスが彼の最も魅惑的で革命的な作品のひとつである『月に憑かれたピエロ』の初録音を制作。1950年代と60年代に「アルノルト・シェーンベルクの音楽」と題された画期的な複数巻のシリーズに着手しました。おそらく、シェーンベルクの室内楽を認知させたジュリアード弦楽四重奏団による録音。ソニー・クラシカルは今回、ジュリアード弦楽四重奏団による録音全曲(7枚組CDボックス)をリリースいたします。24bit/192kHzテクノロジーを使用してオリジナルのアナログ・マスターから新たにリマスタリングされた1975年録音の弦楽四重奏曲が収録されています。グレン・グールドやヨーヨー・マとの共演も収録。 1946年にニューヨークのジュリアード音楽院の校長だった作曲家ウィリアム・シューマンの提唱により、ジュリアード音楽院の教授らによって結成されたジュリアード弦楽四重奏団。その目的は同音楽院での教育目的だけではなく、演奏会を通じて「スタンダードなレパートリーを生き生きと演奏しつつ、優れた同時代作品を見出し、古典作品に対してと同じ畏敬の念をもって取り上げる」というものでした。ニューヨークでのデビュー演奏会以来、特に近現代音楽を得意とする弦楽四重奏団として、ベルク、バルトーク、シェーンベルクの音楽(当時、ベルクやバルトークが亡くなって数年、シェーンベルクはまだ健在)、ウィリアム・シューマンなどのアクティブなアメリカの現代作曲家の音楽を積極的に取り上げ、現代音楽の理解者として認められ、精密な楽譜の理解をベースに繰り広げる精緻かつ鮮烈な演奏は、第2次大戦後の弦楽四重奏団という芸術形態に新たな方向性を示したのでした。 ジュリアード弦楽四重奏団のシェーンベルク録音は、1951/52年の番号付き弦楽四重奏曲の最初の録音から始まり、さらに長い40年という長い期間にわたって「非常に知的なシェーンベルクの解釈をスタジオに持ち込んだ壮大な録音」(グラモフォン誌)と不動のものでした。1975年、彼らはニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオで4つの四重奏曲をステレオで再録音、初期のニ長調の四重奏曲の初録音も行いました。 彼らが何年にもわたって定期的にコンサートで四重奏曲を演奏した後、シェーンベルクの再録音を促した背景は技術の進歩だけではありませんでした。レコーディング・プロデューサーとのインタビューの中で、演奏者たちは特に第3番と第4番について「リズミカルなドライブをあまり重視せず、より感情的な激しさを強調させ、ますますロマンチックなアプローチへ」と語っています。このセットは1977年のグラミー賞で最優秀室内楽演奏賞を受賞しています。 モノラルとステレオ録音のカルテット・チクルスは、このボックスにその両方がまとめて収録されています。また比較のために、シェーンベルクの持病である喘息の発作の体験が反映している(1946年8月に心臓発作を起こし、医師の治療により一命をとりとめた)十二音技法による傑作『弦楽三重奏曲』も、1966年そして1985年の演奏を収録、1991年にヨーヨー・マとヴィオリストのウォルター・トランプラーがジュリアード弦楽四重奏団に加わった『浄められた夜』では、より無駄のないオリジナルの六重奏バージョンによって補完されています。 シェーンベルク自身による序文、オリジナルのLPスリーブとレーベル、完全なディスコグラフィ・ノートを掲載したブックレット付き(欧文)。(輸入元情報)【収録情報】Disc1シェーンベルク:● 弦楽四重奏曲第1番 Op.7 録音:1951年5月3,8日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ● 弦楽四重奏曲第4番 Op.37 録音:1952年5月16,22日&7月30日〜8月1日 ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオDisc2● 弦楽四重奏曲第2番 Op.10 ウタ・グラーフ(ソプラノ) 録音:1951年5月〜Powered by HMV