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名手ブッフビンダー独奏巨匠メータ&イスラエル・フィル円熟の顔合わせによるブラームスのピアノ協奏曲ライヴ指揮のメータ、ピアノのブッフビンダー、それぞれ過去に異なる顔合わせでブラームスのピアノ協奏曲に取り組んできたふたりが、十分な時間を重ねて円熟を迎えたいま、ここにあらたなアルバムをリリース。2009年10月にテルアビブでおこなわれた注目のライヴです。【メータ得意のブラームス】当時30代後半だった1976年に、ズービン・メータはウィーン・フィルとブラームスの第1交響曲をセッション録音したのを皮切りに、1979年から1982年にかけて、当時音楽監督を務めていたニューヨーク・フィルと交響曲全曲をセッション録音、さらに1992年10月にイスラエル・フィルとも一挙に交響曲全曲をセッション録音しています。また、イスラエル・フィルが創設60周年を迎えた1996年には、ガラ・コンサートにおける第2交響曲のライヴ・レコーディングもおこなっています。 このように2度の交響曲全集を完成させた実績が示すように、メータはブラームスをたいへん得意にしているようで、ヴァイオリン協奏曲のほか、ピアノ協奏曲についても複数のレコーディングをおこなっています。【メータ指揮によるブラームスのピアノ協奏曲】初期作品ながら、当時の一般的な協奏曲の概念からみて、すでに重厚長大でシンフォニックな作りをみせる第1番、もっとも脂の乗っていた時期に書かれ、構成の点でも交響曲のように4楽章形式をとる第2番と、いずれも「ピアノ独奏つきの交響曲」という指摘でも有名なブラームスのピアノ協奏曲。 メータはピアノ協奏曲第1番を、1976年にルービンシュタインの独奏でイスラエル・フィルとセッション録音、1979年にバレンボイムの独奏でニューヨーク・フィルとセッション録音しています。いっぽう、ピアノ協奏曲第2番も、1967年にアシュケナージの独奏でロンドン響とセッション録音、1979年にバレンボイムの独奏でニューヨーク・フィルとセッション録音という具合に、第1番、第2番それぞれ2度ずつレコーディングしているので、このたびはメータにとって30年ぶり3度目の録音ということになります。【名手ブッフビンダーによるブラームスの協奏曲再録音】1946年チェコのリトムニェジツェに生まれたルドルフ・ブッフビンダーは、ウィーンに学んだオーストリアのピアニスト。ベートーヴェンのピアノ・ソナタならびにピアノ協奏曲全曲、モーツァルトのピアノ協奏曲全曲、ハイドンのピアノ・ソナタ全曲などをレパートリーの中心に据え、高い評価を得ています。 おもにこうしたドイツ系の演目でキャリアを築き上げてきたブッフビンダーですが、ブラームスのピアノ協奏曲を、いずれもアーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管とライヴ録音しており、録音年について第2番が1998年、第1番が1999年だったので、ブッフビンダーにとってほぼ10年の時をおいての再録音ということになります。【ブッフビンダーとメータ、円熟を迎えた大家と巨匠の顔合わせ】2010年秋におこなわれた来日公演の記憶もあたらしいメータ率いるイスラエル・フィル。1961年に急病のオーマンディの代役で指揮台に立って以来、1969年にミュージック・アドバイザーに就任、1977年より音楽監督、1981年より終身音楽監督を務めて今日に至るメータとイスラエル・フィルとの強固なきずなには、半世紀にもおよぶその歴史のなかで、5大陸にまたがるツアーを通じて、すでに2000回を超えるコンサートを敢行していることからも想像以上のものがあります。 このアルバムの収録時点で還暦を迎えていたブッフビンダーのピアノもまた、ますます円熟味を増しているものと思われるほか、ここでは、大家ブッフビンダーと巨匠メータ、作品への愛情と理解を深めてきたもの同士ならではの対話が期待されるところで、たいへん楽しみな内容といえるでしょう。(キングインターナショナル)【収録情報】CD1・ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op.15 [42:14]CD2・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.83 [44:35]*(アンコール)・ウィーンの夜会〜『こうもり』等のワルツの主題による演奏会用パラフレーズ(グリュンフェルト編ピアノ独奏版)[04:35]・シューベルト:即興曲第4番変イ長調D899-4 [06:12]・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調Op.13『悲愴』〜第3楽章 [04:19] Powered by HMV
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