モーツァルト:ピアノ協奏曲全集ペライア&イギリス室内管弦楽団現代最高の「美しい演奏」を聴かせるピアニストとしてすでに世界的な名声が確立されているマレイ・ペライア。強音でも決してにごらないクリアな音と、シャープなリズム感の反映された克明かつ滑らかなフレージングは、モーツァルトの作品でもその持ち味を最大限に発揮しており、深い詩情を湛えた気品ある演奏によって高い評価を受けてきました。 ほぼ10年の歳月を費やして完成されたこの全集は、「モーツァルト弾き」ペライアの名声を裏付ける名演としてスタート当初から話題を呼び、ジックリとしたペースで完成にこぎ着けています。 演奏は、これ以上に洗練されたモーツァルト演奏を想像することは難しい、とまで評されるほど既に定評のあるところで、評論家、吉田秀和氏がペライアの美質として述べた「音楽のつくり方の高雅、繊細、クリアで知的な味わい、軽くて浸透力のある音質をもったタッチ、滑らかで快いレガート、躍動的で弾力的なスタッカート」という諸要素がパーフェクトに活かされた、清新な美しさがたいへん魅力的な名演揃いです。アナログ完成期からデジタル初期にかけての録音も優秀なもの。 独奏協奏曲25曲と2つのロンド、ルプーと共演した複数台のピアノのための協奏曲2曲を収録。 なお、このセットにはブックレットは付いておりません。トラック表は、各ディスクの紙ジャケットに記載されています。(HMV)【収録情報】Disc1・ピアノ協奏曲第1番ヘ長調K.37・ピアノ協奏曲第2番変ロ長調K.39・ピアノ協奏曲第3番ニ長調K.40・ピアノ協奏曲第4番ト長調K.41Disc2・ピアノ協奏曲第5番ニ長調K.175・ピアノ協奏曲第6番変ロ長調K.238・3台のピアノのための協奏曲ヘ長調K.242(2台用版)Disc3・ピアノ協奏曲第8番ハ長調K.246『リュッツォウ』・ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271『ジュノーム』・2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K.365(316a)Disc4・ピアノ協奏曲第11番ヘ長調K.413・ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414Disc5・ピアノ協奏曲第13番ハ長調K.415・ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.449 Disc6・ピアノ協奏曲第15番変ロ長調K.450・ピアノ協奏曲第16番ニ長調K.451Disc7・ピアノ協奏曲第17番ト長調K.453・ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456Disc8・ピアノ協奏曲第19番ヘ長調K.459・ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466Disc9・ピアノ協奏曲第21番ハ長調K.467・ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K.482 Disc10・ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488・ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491Disc11・ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503・ピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537『戴冠式』 Disc12・ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595・ロンド ニ長調K.382・ロンド イ長調K.386 マレイ・ペライア(p、指揮) ラドゥ・ルプー(p K.242、K.365) イギリス室内管弦楽団 録音時期:1975〜84年 録音方式:ステレオ&デジタル(セッション)Powered by HMV