【挑戦的な現場を生み出す必要十分条件】いい戦略+いい理念=すばらしい経営。良い理念の存在が経営を飛躍させる。では、経営理念はどのように育み、社内に浸透させればよいのか。本田宗一郎、小倉昌男、ラリー・ペイジ、稲盛和夫、ジェフ・ベゾス、松下幸之助の6人の経営者を題材に、その論理を明らかにし、落とし穴も解説するかつてない経営書。 序章 なぜそこまでやるのか、やれるのか人間を動かすスパナは哲学であるヤマト運輸ーー東日本大震災への対応グーグルーー基本ソフトを現場が勝手につくるしかし、安易に考えない方がいい 1 六人の経営者の哲学・理念という羅針盤さまざまな羅針盤本田宗一郎ーー三つの喜び小倉昌男ーーサービスが先、利益は後ラリー・ペイジーー10の事実稲盛和夫ーー心をベースとした経営ジェフ・ベゾスーーリーダーシップの14の原理松下幸之助ーー経営に魂が入る 2 経営理念=企業理念+組織理念、その背後に経営哲学経営理念=企業理念+組織理念じつはさまざまな言葉の使い方経営哲学とは経営者個人の哲学経営の全体像のなかでの経営理念の位置づけなぜ経営理念が大切か経営者の本気度こそ経営理念のインパクトの鍵小倉とペイジの背中に表れた本気度 3 経営者自身の羅針盤としての経営哲学さまざまな決断が経営者の仕事決断=発想+検証+跳躍跳躍の覚悟のベースを経営哲学が与える発想の探索の方向を経営哲学が導く人間という生き物の道理世間というものの道理、自然と技術の道理経営哲学を育む哲学の育み方のヒント 4 現場の羅針盤としての経営理念現場の決断と自己刺激を導く経営理念経営理念の三つの機能と経営哲学との違いいい企業理念の共通項いい組織理念の共通項経営理念を育む経営理念浸透のための五つの条件組織文化にまでなれるか 5 理念経営の落とし穴理念経営とは空疎な経営理念理念共有が個人の自由や多様性を侵す経営理念の劣化理念偏重で経営のバランスが崩れる理念経営の基盤 6 経営理念を育むプロセスの設計育みプロセスの設計とは組織メンバーの理念形成への参加の意義六社の事例から学ぶなぜ、いい経営理念が短期間で生まれたか創業期の企業では成功を経験しさらなる発展をめざす企業では歴史を背負いつつ新たに理念経営に挑戦する企業では理念の仕上がりをチェックする 終章 そこそこの経営、いい経営、すばらしい経営そこそこ、いい、すばらしいいい経営のその先をめざす孫子曰わく、一に道