マゼールの才気爆発!ウィーン国立歌劇場音楽監督時代の『ファルスタッフ』!しかも超豪華キャスト!ロリン・マゼールは、 1982年にウィーン国立歌劇場の監督に就任(指揮者としてはカラヤン以来)、精力的な活動をして高い評判を得ますが、様々な事情から僅か2年で辞任に追い込まれてしまいました。そのためこの時期のオペラの録音は少なく、ウィーンでのマゼールの真価は良く伝わらないままでした。この『ファルスタッフ』はそうした穴を大きく埋めるものです。1983年2月2日のライヴで、およそ一発録音のライヴ録音とは思えないほど完成度の高い音楽には驚嘆するしかありません。ヴェルディの込み入った音楽を、マゼール一流の切れ味鋭い指揮で鮮やかに捌きながら、時には甘い旋律をうっとりと歌わせています。マゼールらしく、ヴェルディがあちこちに意味深く書き込んでいる音楽をパッと浮き上がらせるのも見事。これを聴くと、マゼールが20年くらい時代を先取りしていて、保守的なウィーンから反発を食らったようにも思えるほどです。 歌手もまた大変豪華。ウィーンの大ベテラン、ベリーの大らかなファルスタッフを筆頭に、ザンカナーロ、アライサ、ローレンガー、ルートヴィヒと大歌手の名前が並びます。またナンネッタには、1980年代のウィーン国立歌劇場で娘役として大活躍したワイズ、そしてご存知ツェドニクのカイウス。もちろんウィーンのオーケストラの艶やかな音色も聴きもので、優れたステレオ録音で楽しめます。マゼール絶頂期の貴重なオペラのライヴをお楽しみください!(キングインターナショナル)【収録情報】・ヴェルディ:歌劇『ファルスタッフ』全曲 ヴァルター・ベリー(バリトン:ファルスタッフ) ジョルジョ・ザンカナーロ(バリトン:フォード) フランシスコ・アライサ(テノール:フェントン) ピラール・ローレンガー(ソプラノ:アリーチェ) クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ:クイックリー夫人) パトリシア・ワイズ(ソプラノ:ナンネッタ) ハインツ・ツェドニク(テノール:医師カイウス)、他 ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団 ロリン・マゼール(指揮) 録音時期:1983年2月2日 録音場所:ウィーン、国立歌劇場 録音方式:ステレオ(ライヴ)Powered by HMV