ラファエラ・グロメスの最新作は、オッフェンバック生誕200年を記念したレア曲満載のチェロ作品集!2012年、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンにおいて開催された「リヒャルト・シュトラウス・フェスティバル」チェロ部門の覇者、ラファエラ・グロメス。彼女は1991年ミュンヘン生まれ。4歳でチェロを学び始め、14歳でグルダのチェロ協奏曲を弾いてソリストとしてデビュー。ライプツィヒ音楽院で2010年から4年間、ミュンヘンでウェン=シン・ヤンに師事し、ライハルト・ラツコ、ペーター・ブルーンス、ダヴィッド・ゲリンガス、ヴォルフガング・ベッチャーにも学んでいます。「技術だけでなく、個性的な魅力を持つ勇気ある好奇心とエネルギー」とヨーヨー・マは絶賛しています。またソニー・クラシカルへの2枚のアルバムでは「完璧なテクニックとイントネーション、高い集中度による、魅力的に仕上がった演奏」と高い評価を得ています。 オッフェンバックは『天国と地獄』『ホフマン物語』などオペレッタやオペラで有名ですが、子供の時から父の手ほどきでチェロを学びパリ音楽院に入学。卒業後はオーケストラのチェロ奏者となり、上流社会のサロンでは「チェロのリスト」とよばれるくらいの名手で、数多くのチェロ作品を作曲しています。ここに収録された作品は、主にオッフェンバック自身のリサイタル用のもので、彼自身が初演をおこなっています。 当アルバムは、2019年のオッフェンバック生誕200年を記念したもので、収録曲は現在ではほとんど演奏されることもなく、録音も数えるほどしかありません。この40年の間にオッフェンバックの研究も進み、失われていた楽譜や未知だった作品が発見されており、『タランテラ』は世界初録音となるものです。オッフェンバックの作品のオペレッタには、楽しさや穏やかさに心惹かれるものがありますが、これらのチェロの作品は叙情的なロマン、そして上品さが感じられる幻想的なものであり、その後のオペラ、オペレッタに通じるものが感じられるはずです。ラファエラ・グロメスはそうしたものを汲み取り、メロディックな美しさで満たされた魅惑的な作品を提示しています。『2台のチェロのための二重奏』は、テクニック的にもアンサンブル的にも合わせることが難しい作品ですが、彼女の師であるウェン=シン・ヤンが支えにまわり、見事に演奏しています。最後のトラックでは、ピアノ伴奏を担当したユリアン・リームによる編曲版の『ホフマンの舟歌」で、美しく2台のチェロで歌い上げています。(輸入元情報)(写真 輸入元提供)【収録情報】オッフェンバック:1. ボヘミア舞曲 Op.282. 天なる二つの魂 Op.253. 序奏と憂鬱なワルツ Op.144. 海辺での白昼夢 WoO5. そり競争 WoO6. 2台のチェロのための二重奏 ホ長調 Op.54-37. ジャクリーヌの涙 Op.76-28. タランテラ WoO9. ホフマンの舟歌(2台のチェロとピアノ編曲版) ラファエラ・グロメス(チェロ) ユリアン・リーム(ピアノ:1-5,7-9) ウェン=シン・ヤン(チェロ:6,9) 録音時期:2018年10月27-30日 録音場所:ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV