注目の美人ピアニストがラフマニノフの秘曲に挑戦モーツァルトのピアノ協奏曲でデビューを果たしたエカテリーナ・リトヴィンツェヴァ。1986年オホーツク海沿岸の町マガダンに生まれ、15歳の時に家族とともにモスクワへ移り、イリーナ・ガブリロヴァ、アレクサンドル・ムンドヤンツ、エカテリーナ・デルジャヴィナに師事。さらにロベルト・クーレク、ルドルフ・ケレル、アンジェイ・ヤシンスキのレッスンも受けました。 2枚目のアルバムはラフマニノフの初期作品集。注目は『組曲ニ短調』。ラフマニノフがモスクワ音楽院の学生時代、1891年に作曲したオーケストラ曲でしたが、フル編成だったため学生オケでは演奏できず、ラフマニノフは自分で弾くためにピアノ版を作りました。両方のスコアとも行方不明となっていましたが、2000年にモスクワのグリンカ音楽図書館でピアノ譜が発見されました。ラフマニノフの署名がないため、真偽が決着をみせてはいませんが、大歓迎の録音出現と申せましょう。若々しさとピアニスティックな魅力のあふれる作品で、ラフマニノフ・ファンなら気に入ること間違いなしです。また、その翌年に作曲し、恩師アレンスキーに献呈した『幻想小曲集』中の『鐘』の愛称で知られる前奏曲嬰ハ短調でもリトヴィンツェヴァの清新な演奏が光ります。(キングインターナショナル)【収録情報】ラフマニノフ:● 幻想小曲集 Op.3(全5曲)● 楽興の時 Op.16(全6曲)● 組曲ニ短調(1891年ピアノ版 全4曲)● ワルツ Op.10-2 エカテリーナ・リトヴィンツェヴァ(ピアノ) 録音時期:2014年1月15-17日 録音場所:ザールブリュッケン、ハルベルク放送局 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV