マーラーの自筆譜によるピアノ伴奏版『大地の歌』!マーラーは1907年、ドイツの詩人ハンス・ベートゲが翻訳した詩集「中国の笛」と出会いました。当時46歳のマーラーは巨大な『交響曲第8番』を完成させ、指揮者としても名声を集めており、キャリアの絶頂期を過ごしていました。その一方で、娘を亡くし、自らも心臓疾患を診断されるなど、重大な転機を迎えていました。 1908年にこの「中国の笛」をもとに作曲された『大地の歌』は、「私が今まで作曲した作品の中で、この作品が最も個人的な作品である」とマーラーがブルーノ・ワルターに宛てた手紙の中で語っています。マーラーの歌曲集や連作曲集のほとんどと同じように、『大地の歌』もピアノ版とオーケストラ版の両方で構想されました。ピアノ版はマーラーの生前に発表されることはなく、死後数十年が経った1989年に発表されました。 イギリス系ドイツ人のコントラルト、クラウディア・ハックルは2013年に女性として初めてのビルギット・ニルソン賞を受賞し、ヨーロッパやアメリカのオーケストラと共演し、オペラにも数多く出演しています。このアルバムはハックルの発案で制作され、イギリスを中心に世界で活躍するテノールのニッキー・スペンスと、世界各国のオーケストラと共演する指揮者でピアニストでもあるジャスティン・ブラウンと共に録音されました。(輸入元情報)【収録情報】● マーラー:大地の歌〜マーラーの自筆譜によるピアノ伴奏版 クラウディア・ハックル(コントラルト) ニッキー・スペンス(テノール) ジャスティン・ブラウン(ピアノ) 録音時期:2021年8月9-12日 録音場所:イギリス、チャンプス・ヒル・ミュージック・ルーム 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV